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アリババ、C2Mサービスに動画配信機能、天猫618セール機に

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中国IT最大手アリババグループがC2M(コンシューマー・トゥ・マニュファクチャラー)プラットフォームの強化を図ろうとしている。eコマースサイト「天猫(Tモール)」で実施中の「天猫618ショッピング・フェスティバル(天猫618)」に合わせ、「タオバオ特価版(Taobao Deals)」に動画のリアルタイム配信機能を追加する。

「タオバオ特価版」は2018年開始で、工場が直に消費者から受注して商品を生産、販売するサービス。アリババが「C2M戦略」として注力している。消費者の嗜好などを踏まえて生産でき、消費者側も直販のため安く手に入れられるメリットがある。リアルタイム動画配信で、より消費者とのコミュニケーションを促進し、商品への関与度を高めたり、ニーズを探りやすくしたりする。アリババは3年以内に1000の工場の直販で、1億元(約15億4400万円)の売り上げを立てる考え。

「タオバオ特価版」ダウンロードページ。中国では、受注生産型のeコマースが人気を集めている

「天猫618」は、毎年6月18日前後に開催する大型セール。6月1日の販売開始初日で、日本ブランドの売上高は前年比42%増となった。マツモトキヨシは販売開始1時間後で前年比30%増。サントリーの山崎や響などの日本のウイスキーが好調で、数秒で完売したという。日本からの輸入文房具の売上高は、開始から半日ほどで前年比4倍超の売り上げに。中国で人気の高い「ほぼ日手帳」の初日の売上高は、通常の単日売上高の15倍に上ったという。

Tモールとタオバオのマーケティングとオペレーションの総責任者を務める劉邦・アリババグループ副社長は、「3月以降、オンライン消費はパンデミック後の復活を見せており、タオバオとTmallで観測された売上の反発は非常に励みになっている」とコメントしている。