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『言葉ダイエット』 — この本について(はじめに)

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『宣伝会議のこの本、どんな本?』では、弊社が刊行した書籍の、内容と性格を感じていただけるよう、「はじめに」と「あとがき」、そして、本のテーマを掘り下げるような解説を掲載していきます。言うなれば、本の中身の見通しと、その本の位置づけをわかりやすくするための試みです。第1冊めは、先般、おかげさまで4刷となった『言葉ダイエット』をお送りします。

この本について

橋口幸生 『言葉ダイエット』宣伝会議(2019年)
画像をクリックするとAmazonの商品ページに移行します。

「企画書やメールを読みやすく書きたい」
「人事の印象に残るエントリーシートを書きたい」

本書はそんな悩みを抱えるビジネスパーソンや、就職活動中の学生に向けられています。

文章が読みにくい理由は、ただひとつ。「書きすぎ」です。伝えたい内容をあれもこれも詰め込みすぎてしまい、言葉に贅肉がつきパフォーマンスが悪化。読みにくくなってしまうのです。なので、解決方法もただひとつ。言葉の贅肉を削ぎ落とす。つまり「言葉ダイエット」です。

筆者の本業はコピーライターです。コピーライティングのスキルは、すべての文章を読みやすくするのに役に立つ。そんな考えから、本書を執筆しました。
本書で得られる内容は、次の4つです。

(1)読みやすい文章の書き方
必要なのは「才能」ではなく「スキル」です。「スキル」なので、誰でも覚えられます。読んですぐ使えるし、使うほどに上達します。

(2)こんなビジネス文章はイヤだ!
ダメなビジネス文章の例を紹介。(1)のスキルで読みやすくする方法を解説します。ビジネスや就活にすぐに使えるよう、メールやエントリーシート、企画書など幅広い文例を用意しました。

(3)読みたくなる文章の書き方
そもそも読みたくなる内容でなければ、読みやすくなりません。読み手をひきつける文章を書くための、コピーライターの発想法を紹介します。

(4)読みやすい文章 実例集
広告コピーを中心とした実例の紹介を通して、各文の構造を解説します。

言葉ダイエット、スタートです!

目次

〚本文〛
第1章 なぜあなたのメールや企画書、エントリーシートは読みにくいのか?
・なぜあなたのメールや企画書、エントリーシートは読みにくいのか?
・「書く」より「消す」が文章を決める
・難しい文章は、ほぼ、ヘタクソな文章だ
・「才能」ではない。「スキル」である

 

第2章 言葉ダイエットで、短く書こう
・ビジネス文章が長くなる原因
・理由(1)「読んでもらえる前提でいるから」
・理由(2)「あなたが真面目で、能力が高いから」
・言葉ダイエットその1/ひとつの文には、ひとつの内容だけ
・言葉ダイエットその2/1文は40~60文字以内
・言葉ダイエットその3/抽象論禁止
・言葉ダイエットその4/繰り返し禁止
・言葉ダイエットその5/ムダな敬語禁止
・言葉ダイエットその6/表記を統一しよう
・言葉ダイエットその7/こそあど&接続語の連発禁止
・言葉ダイエットその8/Tips


(編集部の補足)その1からその7までの言葉ダイエットでは、例文+ダイエット前+ダイエット後の3点セットで展開。具体的なやり方がわかります。「その8」のTipsでは、小粒ですが即効性のある注意点をまとめています。

 

第3章 言葉ダイエットを、実際にやってみよう
・言葉ダイエットを、実際にやってみよう
・(1)読みやすいメールとは
・(2)読みやすい企画書とは
・(3)読みやすいエントリーシートとは


(編集部の補足)メール、企画書、エントリーシート。共通するのは、相手にとってどんな情報が必要か、どのように見せるか。相手とその文章の接着点を考えるのが大事なようです。それぞれ練習問題付き。

 

第4章 読みたくなる文章の書き方
・読みたくなる文章の書き方
・「おもしろい」とは何か
・「発見」がある文章は、おもしろい
・「主観的意見」とは
・「主観的意見」を使った、ビジネス文章の書き方
・コピーライター流「発見」の探し方
・(1)「広げる」
・(2)「分ける」
・(3)「選ぶ」
・(4)「仕上げる」
・文章を書くことは、ストーリーを語ることだ
・特別対談「何歳からでも、おもしろくなれる。」田中泰延✕橋口幸生


(編集部からの補足)〈コピーライター流「発見」の探し方〉の節では、「不倫を予防するコピー」を題材に、発想から完成までを追います。

 
第5章 言葉ダイエット実例「読みやすいとは、こういうことだ」
・自己紹介/「ひとりの商人、無数の使命」(伊藤忠商事)
・事実/例(1)「昨日まで世界になかったものを。」(旭化成)
・事実/例(2)「世界の食料の約1/3は、ただ捨てられるために作られている。」(TOPPAN)
・提案/例(1)「日本は、義理チョコをやめよう。」(GODIVA)
・提案/例(2)「せやろがいおじさん」
・正論/例(1)「里親が育てる。社会が支える。」(子どもの家庭養育推進官民協議会、日本財団)
・正論/例(2)「飛騨市長のコラム」
・読みやすい文章を書くための最重要ポイント


(編集部からの補足)第5章では7つの実例を通して、読みやすい文章について解説します。読みやすい文章を書く上で、読みやすい文章にふれることも大事。

最後に 言葉ダイエットで、楽しく書こう。楽しく働こう。