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サンリオピューロランド、ポーラとコラボでコロナ禍のホリデーシーズンを盛り上げ

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新型コロナウイルスの影響が直撃するテーマパーク。コロナ禍のホリデーシーズンに向けて、どのようなプロモーションを行うのだろうか。いまだ入場制限が続くサンリオピューロランド(サンリオエンターテイメント)は、ホリデーシーズンの“入り口”であるハロウィーンに、オンラインとオフラインを組み合わせたイベントでファンを楽しませた。

サンリオピューロランドのハロウィーン特設ページ。

4~9月の入場者数は前期の3分の1に

サンリオピューロランドでは、新型コロナの影響で2020年4月~9月の入場者数が前年同期比87%減の10万人まで減少。2021年3月期の入場者数は前期の3分の1の43万人程度に着地する見込みで、まだ回復には至っていない。

そんな中、ハロウィーン時期(9月11日~10月31日)には、「PURO HALLOWEEN PARTY」と題した企画をオフラインとオンライン両方で実施した。まずパーク内ではフォトスポットの設置やイルミネーション、スペシャルコスチュームを着たキャラクターとのグリーティングなどを展開。

オンラインでは、キャラクターグリーティングや音楽フェスなども行った。価格は、グリーティング(1対1)が2分で4000円(税込)、音楽フェス(3日間)が1日2500円(税込)に設定。遠方に住んでいてパークに来ることのできないファンからの反響も大きかった。

中でも注力したのが化粧品大手ポーラとのコラボ企画だ。コラボレーションメイク3種類の開発と、オンラインイベント「おうちでピューロ★オンラインハロウィーンパーティ On Zoom」で、20~30代の女性ファンに訴求した。

コラボレーションメイクは、ハローキティ・クロミ・マイメロディそれぞれのハロウィーンコスチューム姿にインスパイアされた3種類を考案。特設ページでは動画付きで紹介した。

きっかけは社長どうしの“意気投合”

同社マーケティング部の志賀優子氏によると、コラボは個人的なつながりがあった小巻亜矢代表取締役社長と、ポーラの及川美紀社長が意気投合したことがきっかけ。

ポーラ アカデミア本部の荻野和子氏(ビューティークリエーション学科/フェアリー ジャパン POLA 美容コーチ)は「テーマパークが苦戦を強いられている中で、一緒に明るい話題をつくることができれば」と考えたという。8月頭ごろに正式に決定し、約3カ月で形にした。

10月24日に行ったZoom上でのオンラインパーティーには、クロミとマイメロディがMCで参加。参加者には飲み物や食べ物を用意してもらい、“パーティー感”を演出した。ジェスチャーゲームやオリジナル動画などのコンテンツのほか、「ハロウィーン期間はどのように過ごしていますか」などと会話を楽しむ時間も。最後には、ハロウィーン企画では定番の「バルマスケダンス」を一緒に踊った。価格は、40分間のプログラムで2000円(税込)。

参加者は狙い通り20~30代の女性が中心で、中には男性や子どももいたという。志賀氏によると、ファンの特性もあり顔を出さなくても参加できるように配慮したといい、10人がコラボメークなどの仮装をして参加した。

ハローキティをイメージしたメイク。リボンなどメイク技術が必要なモチーフを使うのではなく、誰でも手軽に挑戦できるデザインに仕上げた。

志賀氏は「オンラインイベントは新規のお客さまが8割くらいを占めます。コアなファンの方はパークに足を運んでいただいているというのもありますが、新しいファンの方と接点をつくるいい機会になっています」と話す。ポーラでも、この企画と連動して店頭でハロウィーンメイクのワークショップを開催するなど、販促につなげた。

11月末から始まる本格的なホリデーシーズンに向けて、新たなコラボ企画も計画中だ。