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雪肌精、再利用可能な容器の開発へ 2022年夏の発売予定

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コーセーは2022年夏、スキンケアブランド「雪肌精」で、くり返し使える容器を用いた商品の販売を始める。対象商品は「薬用 雪肌精 エンリッチ」を除く化粧水。販売にはLoop Japanが手がける、販売・容器回収プラットフォーム「Loop」を利用する。

クリエイティブ、デザイン視点のサステナブル事例を『ブレーン』2021年4月号に掲載

「Loop」は今春、東京都内を中心に試験運用を始める。当初は3月末としていたが、回収システムの不具合で遅れる。コーセーのほか、味の素やエステー、大塚製薬、キリンビール、資生堂、P&Gなどが参画する予定。

それぞれの商品は、再利用できるよう強度などを高めた専用容器で、「Loop」のWebサイト、イオン店頭にて販売する。使用後の容器は、次に購入した商品が届いたときに渡すか、イオン店頭の回収ボックスへ投函。回収依頼をすることもできるが、別途料金がかかるという。

容器はLoop Japanが洗浄後、各メーカーの工場へ輸送し、製品の充填後、再び販売する。定額購入ではなく、そのつど買う仕組み。価格には、再利用容器の分のデポジット(預り金)が加算される予定。専用のアプリで返却記録をすると、返金額がアプリに表示される仕組み。次回購入時に代金として使うこともできる。販売価格はメーカーが決定するが、米国では数ドル程度を課しているケースが多い。

コーセーはほかにも、2020年11月から全国のイオン、イオンスタイル33店舗で使い終わったプラスチック容器を回収する取り組みを実施。ことし1月には海洋プラスチックごみを原料とした再生樹脂で製造した買い物かごを「イオンスタイル上尾」に提供するなど、サステナビリティ推進に注力している。

『雪肌精』は1985年発売から累計出荷本数6150万本を超えるロングセラー。写真の容器は現行のもの