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電通本社ビル売却検討開始 売却後も11年間は賃貸で利用

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電通グループは6月29日、本社を置く「電通本社ビル」(東京都港区)の売却の検討に入ったと正式に発表した。譲渡益は約890億円の見込み。購入希望者が現れたため、条件の検討に入った。

売却後もビルを借り、本社オフィスとして使用を続ける。賃貸借契約の期間は譲渡実行日から11年間を想定。契約対象は電通グループ会社が使用するオフィス部分、電通ホール、スタジオ等などの一部。

昨年着手した事業コストの見直しの一環。先に保有株式の売却や、社員向けの運動場「電通八星苑」や、研修施設「電通鎌倉研修所」の売却を実施している。

「電通本社ビル」は高さ213.3メートルで地上48階・地下5階。オフィスとしてだけでなく、商業施設「カレッタ汐留」や、広告専門図書館「アド・ミュージアム東京」、劇場「大同生命ミュージカルシアター 電通​四季劇場[海]」 が入居している。