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17歳、鈴木福が考えるSDGs

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2030年に向け活発化するSDGsの取り組み。実践には“未来”の姿を描くことが不可欠です。本コーナーは、多様なフィールドで活躍する人たちと共に、理想の未来を考えていく連載企画です。初回は子役としてキャリアをスタート、現在高校2年生となり、俳優だけでなく、情報番組、バラエティーなど活躍の幅を広げる鈴木福さん。SDGsについて、中学生から授業でも学び、現在は、授業外の活動にも自主的に参加しているといいます。

*本記事は7月1日発売の『広報会議』8月号掲載の「SDGs未来会議プロジェクト」との連動記事です。

すずき・ふく 2004年6月17日生。東京都出身。特技は箏・けん玉、趣味は野球。2011年にテレビドラマ『マルモのおきて』に出演し人気を博し、以降、映画、テレビ、舞台、CMなど多岐にわたり活動を続けている。最近はニュースなどの情報番組やラジオ・ナレーションなど仕事の幅を広げ、自身のInstagramやYouTubeなどSNSも活用し情報を発信している。

学校やテレビでもテーマに

──鈴木さんには2019年6月、宣伝会議が主催したSDGsイベント「SDGs未来会議」にも参加いただきました。イベント後SDGsへの認識は変わりましたか?

SDGs以前の「MDGs」という考えは中学の社会の授業で習っていたので、知っていました。しかし、それが「SDGs」という国際目標になったのは、イベントに参加して初めて知りました。実際お仕事の中でもSDGs関連のものがいくつか出てきていますね。

SDGsイベントで一般参加者と議論
2019年6月、2万5000人が参加した「SDGs未来会議」スペシャルサポーターを務め、約20人の子どもたちと社会課題について議論した。

高校では授業外でSDGsについて学ぶ活動もあり、僕も参加しています。どうしてもSDGsと聞くと硬いイメージを持つ人が多いのですが、僕は身近で取り組むべき色々な方法があることを、お仕事やそれこそSDGs未来会議を通して知っていたので、あまり難しく感じずに入り込めました。

こういうハードルを下げるためにも、SDGsについて基礎知識があることは重要だな、と実感します。最近テレビ局でもSDGsの特番を組んだりしてるじゃないですか! それにもびっくりしています。

そういう番組に出させてもらう機会もありますし、テレビ局が企業活動のひとつとして取り組んでいるのはすごいなと思っています。ある番組でエネルギー系の会社のSDGs関連事業の株式投資の話を取り上げていたのですが、本格的に企業活動として組み込んでいると感じました。2030年に向けてさらに活発になっていくんでしょうね!

みんなと一緒にアクションしたい

──1990年代は企業の事業と社会貢献活動が分かれていましたが、最近は持続可能な事業や環境に配慮した企業活動をするところに金融機関も注目している流れがあります。SDGsについて関心が高まっていく中で、鈴木さんが興味のある分野はありますか?

サステナブルブランドに興味があります。シューズはナイキのサステナブルモデルを履いたり、日常使うものになるべく取り入れるようにしています。

企業ブランドに「サステナブル」を取り入れている活動について、実際企業の担当者に話を聞く機会もあるんです。そういう企業活動、商品についてもっと勉強したいなと思っています。

――「持続可能な活動をしている我々と一緒に何かしていきませんか?」というメッセージのもとブランドをつくっていく企業が増えています。広報はまさにそのメッセージの発信を担う役割です。

そういう取り組みが増えている一方で、まだ目にしていない人がいるわけじゃないですか。もっと発信に工夫が必要なのかなと感じます。僕自身SDGsアクションについて発信する場も多いです。「やりましょう」というのは簡単ですが、未来会議の時のようにみんなで一緒に未来について話し合ったり、実際ゴミ拾い活動に参加したり、「一緒に活動していくこと」が重要なのかなと思っています。

海ごみ減らそうプロジェクトに参加
一般参加者とともに、ごみ拾いを行うなど、積極的にアクションを行っている。自身のSNSでも投稿。

──テレビを通しての発信だけでなく「一緒に活動していく」という鈴木さんの姿勢は、SDGsの「パートナーシップで目標を達成しよう」という考えにもつながりそうです。

学校の先生が、SDGsに取り組むようになってから、知り合いが増えたと言っていました。つながりが生まれるのがSDGsの魅力なのかなと思います。僕は仕事で色々な人と会う機会が多いからこそ、学校の活動と仕事のつながりや経験を上手く使って、輪を広げていきたいと思っています。

──SDGsという共通の目標があることで、コラボレーションの可能性は広がっていますよね。最後に、2030年に向けて鈴木さんが今後取り組みたいことを教えてください。

「行動すること」はもちろんですが、ある程度「知識を増やす」「活動を知る」ことも重要かなと思っています。基本知識や企業の取り組みを知って、2030年にはもう少しレベルアップした目標が立てられるように、自分にできることを考えていきたいです。

聞き手:白田範史(学校法人 先端教育機構 SDGs総研 主任研究員)

鈴木福さんへのインタビューの様子、メイキング動画を公式YouTubeで配信中!

*SDGs未来会議プロジェクトについて詳しく知りたい方はこちらから。

広報会議2021年8月号

【特集】
SDGs実践!
経営変化と企業コミュニケーション

GUIDE 広報力が企業のサステナビリティの強さを決める
本物のサステナビリティ経営で
企業はどう変わるのか、広報の役割は?
坂野俊哉、磯貝友紀(PwC Japanグループ)

CASE1 社内浸透と部門連携
「やらされ感」から「納得感」へ
全部門が絡むSDGsプロジェクトにするには
KDDI

CASE2 サステナブル・コラボレーションの可能性
ブランドの方向性を直感的に認知させる
コミュニケーション設計の鍵とは
アディダス ジャパン

CASE3 専門部署ではなく、皆が貢献する組織づくり
LGBTQ+層へのアライ育成研修を開発
アライの人たちが実務を担うまでに浸透
P&Gジャパン

INTERVEIW 事業を根底から覆す目標を掲げてのコミュニケーション
たばこ会社が「煙のない社会」を
どのように実践、発信しているのか
フィリップ モリス ジャパン

元ディレクターが教える テレビ番組制作者の本音 特別編
安易にSDGsを謳うのはNG
社会的な文脈で新しさを打ち出そう
下矢一良(PRコンサルタント)

COLUMN テレビは今、SDGsをどう扱っているか
視聴者の行動変容が目的のキャンペーン
番組とのタッチポイント増やす工夫も
NHK

CASE4 新商品から採用まで 多角的なメリットがSDGsに
循環可能な「SDGs制服」で
地球品質を目指す企業の理解促進
明石スクールユニフォームカンパニー

CASE5 本業ならではのSDGsへの貢献
素の自分をさらけ出せる企業目指し
トランスジェンダーのモデルをアンバサダーに
田谷

GUIDE 中小企業のSDGs広報
気づけば選ばれない会社に
正しい手順で自社のSDGsの芽を見つけよう
青柳仁士(一般社団法人SDGsアントレプレナーズ代表理事)

危機管理に詳しい弁護士が解説
リスク広報最前線 特別編
浅見隆行(弁護士)

GUIDE DX時代の情報開示のポイント
サイトでの情報開示は企業の存在感へ
ステークホルダー・ファースト視点が鍵に
安藤光展(一般社団法人CSRコミュニケーション協会代表理事)
CASE STUDY
日立製作所/ローム/大阪ガス