米国ポートランドに本社を置くクリエイティブエージェンシー「ワイデン+ケネディ」の創業者デイヴィッド・ケネディ氏が、10月10日に死去した。享年82歳。
ケネディ氏は、シカゴでアートディレクター・デザイナーとして、いくつかの広告会社に勤めた後、マッキャンエリクソンで働くためにオレゴン州ポートランドに移り、ダン・ワイデン氏と出会った。二人は1982年の4月1日(エイプリルフール)に、共同でワイデン+ケネディを設立。ケネディ氏は、これまでに「Just Do It」に代表されるナイキ、ルー・リードが出演したホンダ、コカ・コーラ、ESPN、その他多くのブランドの象徴的な広告とキャンペーンを制作している。これまでに、New York Art Directors、the One Club、the ADC のHall of Fameに選ばれているほか、カンヌライオンズではGoldをはじめ、数々のライオンを受賞した。
ニューヨーク近代美術館の常設コレクションに作品を収めている彫刻家でもあるケネディ氏は、1995年にワイデン+ケネディを引退。その後は、芸術と慈善活動に専念してきた。そうした中、唯一手がけていたのが、アメリカン・インディアン・カレッジ・ファンド(American Indian College Fund)のキャンペーンだ。10月11日、氏が亡くなった翌日、新しいキャンペーンがスタートしたという。
ワイデン+ケネディは、現在ニューヨーク、アムステルダム、ロンドン、東京、デリー、サンパウロ、上海にオフィスを構える世界最大の独立系エージェンシーに発展。マクドナルド、バドライト、KFC、オールドスパイス、エレクトロニックアーツなどの大手ブランドなどを手掛けている。
同社ではケネディ氏の功績を称え、公式サイトやSNSで自社のロゴを一時的に変更している。
ケネディ氏の死去にあたり、Goodby Silverstein、DDB Worldwide、The Martin Agencyなどグローバルアワードで賞を競い合ったエージェンシーらも、SNSで哀悼の意をつぶやいている。
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