サントリー食品インターナショナルは10月19日、自動販売機の法人向け事業として「社長のおごり自販機」を始めると発表した。自販機に設置した専用端末に社員2人が社員証を同時に掲げると、それぞれ1本分無料となる機能を搭載している。「社長のおごり」に限らず、「工場長のおごり」などに設定可能。無料にした費用は設置先の企業が負担する。
コクヨが設置したところ、社員からは一人作業の予定だったが、(同僚に)『自販機行かない?』と声をかけてもらい、流れで雑談のきっかけになった」「たまたま同期とすれ違い、数年ぶりに近況を話し合うきっかけになった」という声があがったという。
「社長のおごり自販機」のイメージ。誰のおごりか、は変えることができる
リモートワークの浸透で職場内でちょっとしたコミュニケーションが取りづらくなっている点から着想。サントリーは首都圏エリアから順次展開を進めたいとしている。サントリービバレッジサービスの自販機のみ対象で、一人あたりの利用上限本数や日数、対象時間や曜日などが設定できる。社員証の仕様によっては利用できない。
協力すると飲み物が買える自販機では、コカ・コーラ社が2011年に実施した「コカ・コーラ フレンドシップマシーン」の例がある。お金の投入口が高い位置にあり、肩ぐるまなど他人の力を借りて購入すると1本分無料となる施策だった。
日本自動販売システム機械工業会の統計では2020年末の清涼飲料(缶ボトル)の普及台数は、前年比3.8%減の202万台。21年も新型コロナウイルス感染症の影響で、自販機チャネルの売り上げは市場全体で苦戦している。平日人流も都心部は2019年の水準には戻っておらず、自販機の付加価値を高める動きが進みそうだ。
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