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広告会社に欠かせない「企画力・営業力の強化」に向けて、人材育成の基盤をつくる

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京王エージェンシーは、京王電鉄のグループに属する総合広告会社だ。顧客は京王グループ以外にも幅広いクライアントに、広告やセールスプロモーション、CSR活動などで支援している。
今回は中期経営計画に基づき、企画力強化のために『スタンダードトレーニング』を導入した経営管理部の大関かほる氏に、本トレーニングの活用の背景や成果、抱負を聞いた。

―これまでのキャリアを教えてください。

京王エージェンシー 経営管理部
大関 かほる氏

企画会社でキャリアをスタートし、企業の課題に応えるプロモーションやPRを経験し、業界団体が主催する医療・健康分野に関する国際シンポジウムの運営などを担当しました。

このシンポジウムの企画・運営の実務を続けていたことで、医療・健康分野に詳しいと広告会社の方とクライントを通じて情報交換などが始まり、そこでご縁のあった方の誘いで、当社にプランナーとして入社しました。

入社から8年程度、企画制作やスタッフ部門で、営業部と様々な案件に携わってきました。社内研修の一環で、PRプランニングをテーマとした、研修の企画・運営を担ったこともあります。

その後営業部門に異動し、京王グループの商業施設や京王電鉄のCMや高尾山など沿線のインバウンド動画などの制作といった京王電鉄のプロモーションや広報に携わりました。

その後、沿線を中心とした大学やMICE関連のクライアントの担当を経て、2021年4月に現在の経営管理部に異動しました。3カ年の中期経営計画の重点施策として挙げられている「企画力・営業力の強化」に向けた人材育成を担うことになったのです。

―キャリアで初めての人材育成担当になり、戸惑いはありましたか。

研修や教育を担当することへの違和感はありませんでした。ただ、1年目から結果を出すために、体制づくりや育成の方法論を整備することは大変でした。

―『スタンダードトレーニング』の活用を決めたきっかけは何でしたか。

まずは、「企画力・営業力の強化」のための教育には何が必要か、管理職へのアンケートを行い、人材育成の課題を把握しました。

並行して、グループ会社の教育体制をヒアリングしたり、競合の広告会社の方や研修会社の方からの情報収集を重ねました。
その結果、営業部門と企画制作部門それぞれに必要なスキルのための研修を体系的に用意する必要があるという結論に至りました。
そのうえで、企画制作部門に求められている実務や価値創出に紐づいた、企画力向上のための講座や研修の情報収集を行いました。

このタイミングで宣伝会議の担当からスタンダードトレーニングの紹介を受け、3つの観点から活用を始めることを決めました。

1つ目は、企画制作部門では、これまでも宣伝会議の中長期講座も受講していたため、学びの選択肢が増えること。

2つ目は、営業部門でもクライアントやスタッフ部門との共通言語を持つことができること。

3つ目は、「今」の情報をキャッチアップするためにも若手に受講させたいということです。

以上の3点を通して、当社の社員が専門性を持つことで、「企画力・営業力の強化」が達成できると考え、まずは60チケットで活用を始めました。

コストパフォーマンスがよかったことも、活用の決め手でした。

―『スタンダードトレーニング』の活用で工夫したことを教えてください。

3つあります。

1つめは、社員が受講する講座の種類を、各部門の上長である部長やリーダーが指定したことです。メンバーひとり1人に合わせて、必要な能力が身につく講座を選択してもらいました。

2つめは、トレーニングを受講する時間を勤務時間内に限定したことです。本トレーニングは、個人の自己研鑽ではなく、当社の社員として欠かせないスキルを身に付けるものです。この目的が遂げられることを重要とした判断でした。そのため、夜の22時以降や、土日に受講するという受講方法は推奨せず、部長も部員も、部員が勤務時間に受講できるように業務を調整してもらうように依頼しました。

3つめは、中期計画に基づく教育の位置づけを、対象者全員に事前に説明したことです。具体的には、9月にオンラインで全社説明会を2回実施し、「営業力強化」「企画力強化」を達成するためであることの共通理解をつくったうえで、受講を開始してもらいました。また、欠席した社員にも、録画した説明会の映像を視聴してから受講を始めてもらいました。

―受講のルールで工夫したことはありましたか。

事後アンケートの回答を必須としました。ただ、どの社員も業務で忙しいので、単に事後アンケートの回答を求めるだけでは回答率を高めることは難しいだろうと想定していました。
そこで、「あなたが受けた内容と事後アンケートを来期の研修の参考にするため、必ず部門長と私に報告してください」というメッセージを、社員一人ひとりに個別に送りました。

この事後アンケートでは、受講の満足度と、満足した理由、次に受講を勧めたい年次や業務担当者、業務に役立つと思うポイントを記入してもらいました。

―事後アンケートでどのような回答が得られましたか。

印象的と感じた3人のアンケート結果を共有します。

1 営業部門所属/インタビュー実践講座を受講
 
Q:この研修は社内でどのくらいの年次、どのようなクライアント担当している人に薦めたいですか。
A:営業経験の浅い若手~中堅社員に良い講座だと思います。若手の方であれば、客先で何をどう話したらよいかわからない人にまず良いと思います。中堅である程度営業経験があれば、より実感をもって入ってくる話も多くインプット+反復を同時にできて良いと思います。またクライアントヒアリングに活きる講座だと思うので、民間企業系等ヒアリングベースで仕事を進めるような担当者にはかなり良いと思いました。


2 企画制作部門所属/広告効果測定講座を受講
 
満足の理由:広告効果測定の必要性・測定基準の種類・方法が多く、効果的な測定がいかに難しいかわかった。講義の中で、効果測定以外に、ストラテジックプランニングやコミュニケーション、ブランディングの要素が含まれていたため、広く学びにつながった。
 
Q:この研修は社内でどのくらいの年次、どのようなクライアントを担当している人に勧めたいですか
A:当部では、『ストラテジックプランニング専門コース』研修後、受講するのが望ましいように思う。ただ、効果測定については、クライアントがどこまでの精度・重要度をもって考えているかに大きく影響を受けるので、実務での必要性は不明。


3 営業部門所属/メディアプランニング基礎講座を受講
 
満足の理由:メディアの基本的な部分からどう予算配分をしていくのか、クライアント側が近年メディアプランにおいて重視している部分は、など実務に活かせる内容があったため。3部構成のうち2部についてはメディアプランニングの前に企画としてのアイデアの重要性の内容だったため少しイメージとは異なった内容でしたが、実例が多く参考になりました。
 
Q:この研修は社内でどのくらいの年次、どのようなクライアント担当している人に薦めたいですか。
A:前半の内容が基礎的な内容のため、入社して2~4年目の年次が浅い人、メディアプランを営業でハンドリングする必要がある担当の方におすすめしたいです。大きな予算を与えられて自由に配分ができ、プランニングの方にも相談して検討するケースではなく、予算規模が少ない、または継続案件でクライアントの与件(メニュー)が大方決まっていてその中で最善を探す調整をする必要がある営業におすすめしたいです。

以上が印象的でしたが、他のアンケートから、若手社員のモチベーションアップや気付きにつながっているように感じています。

特に、コロナ禍におけるテレワーク環境の中で、オンデマンドでの受講は時間を効率的に使う意識付けにも結び付いているようです。

また、デジタル関連(Web広告、オウンドメディア運営ほか)の言語化、共有化の重要性を踏まえて、スピード感ある教育の必要性を実感しました。

実際の事後アンケート

―最後に抱負をお聞かせください。

中期経営計画の重点施策として挙げられている「企画力・営業力の強化」という目標を2023年に達成できるよう、2021年はスタートダッシュの年だったと思っています。

そのうえで、受講アンケートの結果を踏まえて、2022年度以降の育成計画をどの方向性に発展させていくべきか、また誰に何を学ばせるべきなのか、試行錯誤をしつつまとめて、育成計画を一層体系化していきます。

そして、今回このトレーニングを活用してもらった、若手と中堅社員の皆さんには、それぞれに求められるスキルを継続して学んでもらいたいです。

私 育成担当と、受講者がそれぞれの立場で、学びと実践を繰り返して成長していくことでPDCAを回しながら、「企画力・営業力の強化」の先にある京王エージェンシーの理想の人材像に少しでも近づいていきたいと考えています。

マーケティングやデジタル実務のスキルを向上するために、京王エージェンシーさんが活用したのは……
宣伝会議 オンライン版スタンダードトレーニング」でした。
 
マーケティングや宣伝、販促、広報、デジタルなどをテーマとした教育講座の受け放題プランです。今回、ご自宅やオフィスなど、インターネット環境があれば、どこでもご受講が可能な「オンライン版」スタンダードトレーニングが登場いたしました。
 
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MAIL:info-educ@sendenkaigi.co.jp