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くら寿司、Z世代向け新店舗 佐藤可士和監修の「映え」

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回転ずし大手のくら寿司は12月9日、いわゆるZ世代向けの店舗「くら寿司 原宿店」を東京・原宿にオープンする。監修は佐藤可士和氏。内装コンセプトを「日本の伝統文化×トウキョウ・ポップカルチャー」とし、色とりどりの「カラフル提灯ウォール」や、近未来感のある「スイーツ屋台」のほか、回転寿司チェーンでは例のない「自動クレープ焼き機」も導入した。同社はZ世代をリベンジ消費の起点としたい考え。

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「くら寿司 原宿店」。巨大浮世絵や、大書されたロゴが目につく

1997年以降に生まれた「Z世代(Generation Z)」向けに、ソーシャルメディアなどへ投稿したくなる要素を盛り込んだほか、障子を閉めるとボックスシートが個室になったり、東京タワーや東京スカイツリーが見られるテラス席を設けたりと、店舗づくり自体にも工夫を凝らした。

ソーシャルメディアへの投稿を促すため、フォトスポットも用意した

テラス席からは、東京タワーや東京スカイツリーが見えるという

くら寿司は「Z世代」を、新型コロナウイルス感染症の収束後の反動消費(リベンジ消費)の担い手として期待を込める。「くら寿司 原宿店」は「Z世代の受け皿として、来店したくなる店舗づくりにこだわった」(くら寿司)。原宿店以外でも「Z世代」を意識。沖縄のアイスブランド「ブルーシールアイス」と協業し、全国のくら寿司店舗で「シークヮーサー」などのアイスを販売する。

原宿の代名詞とも言えるクレープも販売する

2021年10月期通期の売上高は、前期比8.6%増の1475億9200万円(国内は1315億6200万円で同比6.8%増)。営業利益は26億7800万円の赤字だが、時短協力金などの計上で純利益は19億100万円の黒字となった(前期は2億6200万円の赤字)。

日本国内でも30店舗を新規出店し、新店の造作設備などにも100億円以上を投資。通年の既存店売上高は19年比で100.4%まで回復した。2022年10月期通期の売上高は、2020年11〜21年10月比で3割近く伸ばす1888億6900万円を見込む。