休業日や時短などテナントに裁量 ラ チッタデッラで来年1月から

川崎市の複合施設「ラ チッタデッラ」は2022年1月1日から、営業時間短縮や定休日の設定などをテナントの裁量で選べる制度を導入する。発表から約1週間で、店舗からは「新規採用も働き方がネックだったが、希望が見えた」などの声が寄せられている。一般的に一律で設定される休業日などをテナント側に任せるのは珍しい。運営のチッタ エンタテイメントは、スタッフの負担軽減やモチベーション向上につなげたい考え。

「ラ チッタデッラ」外観

営業時間は、飲食店が従来の午前11時〜午後11時から、午前11時30分〜午後10時に、物販は午前11時からは変わらず、閉店が午後9時から午後8時に、などと短くできるようになった。定休日は2017年から実施している月1回店休日か、週1回かを選べるよう選択肢を拡大した。12月31日、1月1日にも休業可能とした。

新制度の対象となるのは、「ラ チッタデッラ」 内の48店舗。営業時間の短縮は飲食店21店舗中11店舗、物販は9店舗中4店舗、サービスは18店舗中2店舗が実施を決めている。毎週定休日、月一回定休日も、48店舗中、14店舗が導入する。テナント契約条件で時短営業や毎週定休日、月1回の定休日を設けているテナントは除く。

新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言が明けた2021年10月ごろから、飲食店を中心に人材難が生じ、「ラ チッタデッラ」内の飲食店でも81%が人材不足にあえいでいたという。

チッタ エンタテインメントの美須アレッサンドロ社長は、「近年はナイトタイムエコノミーに力を入れていただけに葛藤もあり苦渋の選択だった。当社も施設内に映画館(チネチッタ)やライブホール(クラブチッタ)などの直営事業を持っているため、テナントの状況は十分に理解している。いずれは二人三脚で夜の再活性化を果たすべく、いまは力を蓄えたい」と話す。

観光客増減の指標のひとつである川崎市発表の入込観光客数では、2020年の市内主要施設の観光客数は19年比18.2%減の約1276万人となった。市では、夜間の飲食や観光などを促進する「ナイトタイムエコノミー」を重要施策のひとつとしており、2022年度にもPR動画などを用いて訴求を強める考え。24日には制作業務の委託先の公募を始めた。川崎市のナイトタイムエコノミーでは、チッタグループがけん引役となっている。

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