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資生堂クリエイティブ始動 「体験デザイン」の強化目指す

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資生堂は2022年1月、同社のクリエイティブ本部を分社化し、100パーセント出資会社として資生堂クリエイティブを設立・始動した。設立の目的は、クリエイティブに特化した機能の強化。代表取締役社長には、資生堂エグゼクティブオフィサー/チーフクリエイティブオフィサーの山本尚美氏が就任する。

新会社の資生堂クリエイティブは、資生堂の福原信三初代社長が1916年に設立したポスターやパッケージなどのデザイン、宣伝・広告の企画担当部門を担う資生堂意匠部が出自。後に宣伝制作部、宣伝・デザイン部などの部署名変更を経て、2018年1月1日よりクリエイティブ本部に改称。近年は経営やマーケティング課題にも担当領域を広げていた。
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今回の分社化は、資生堂が2023年度までの中期経営計画に掲げた「ブランドを強くするマーケティング革新と組織強化」の一環で実施されるもの。デジタル化を背景とした生活者の行動や購買行動の多様化・複雑化へ対応するべく、クリエイティブの強みであるプロダクトデザインを起点としてコミュニケーションへとつなぐ「体験デザイン」の強化を目指す。

資生堂クリエイティブのシンボルマーク

また新会社では、クリエイターが創作活動に集中できる環境や年齢・勤続年数に左右されないメリハリある評価制度も整備。働く時間や場所の制約排除などさまざまなオプションを用意し、働き方の多様性にも対応する。そのほか、外部クリエイターとのさらなる協働促進、世界中の多様な才能の採用強化を進め、ブランドを強く支える体制を構築する。

代表取締役社長に就任した山本尚美氏は、「『美の力、クリエイティビティの力を信じ、世界に“感動-kando-”をもたらす』をPURPOSEに、美に専門性を持つクリエイティブカンパニーとして『ブランドと世界中のお客さまを結びつけ、美を楽しむ体験を創造し、人々の心を豊かにする』ことを信じ、これまでの概念をくつがえす新しいクリエイティブに挑戦をしていく」と述べている。