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野球・サッカー・バスケで冠試合 テレビ神奈川とDeNA

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関東ローカル局のテレビ神奈川(tvk)は3月10日、DeNAが経営参画する野球、バスケ、サッカーのプロスポーツ3チームと、メディアパートナーシップを結んだと発表した。3チームそれぞれで、社名を冠した試合(冠試合)を開催する。同社が冠試合を実施するのは初めて。

記者発表では、テレビ神奈川のキャラクター「カナガワニ」と、各チームのマスコットも集結

4月1日に迎える開局50周年の記念事業の一環。野球では4月8日のセ・リーグ横浜DeNAベイスターズ対中日ドラゴンズ戦を、「tvk50周年『感謝のカタチ』ナイター」として開催する。J3のSC相模原は8月20日の対鹿児島ユナイテッドFCで実施。バスケットボールBリーグでは、2022〜23年シーズン中のホームゲームで調整中。

それぞれの冠試合は地上波での中継のみ。横浜DeNAについては3月25日の開幕戦を皮切りに、42試合を中継予定で、tvkの熊谷典和社長は「4月8日の冠試合以外については、ネット配信もこれから検討していきたい」と含みを持たせた。

テレビ神奈川の熊谷典和社長。2020年から社長を務める

「テレビ中継というのは土台で、当たり前なことではあるが、それ以外でもいろいろな工夫ができると考えている。試合だけでなく、各チームのスピンオフイベントやソーシャルメディアでの発信など、これまでやっていなかったわけではないものの、取り組みとしての領域は広げられると思う」(熊谷社長)

各チームや選手とのコラボレーション企画、グッズ制作も視野に入れており、実施となれば同局としては初だという。

ディー・エヌ・エーの岡村信悟社長兼CEO

DeNAの岡村信悟社長兼CEOは「これまでもテレビ中継で大変お世話になってきた。我々としては1試合1試合をさまざまな形で盛り上げることが重要で、メディアパートナーとして、コンテンツづくりの段階から参加いただけることは、非常にありがたい」と期待を寄せた。

テレビ神奈川の視聴可能世帯数は2021年4月時点で891万世帯で、関東ローカル放送エリア2092万世帯のうち、約43%をカバーする。視聴可能人口では1846万人。21年3月期の売上高は前期比12%減の57億1000万円。