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POPごと売る本屋「木村書店」自分の言葉と絵で興味のきっかけをつくる

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来店・入店を促す重要な役割を持つ店頭POP。限られたスペースの中で、商品を手に取るきっかけになるように様々な工夫が施されている。「POPごと売る本屋」として一躍有名になった青森県八戸市の「木村書店」。目を引くイラストの横に添えられた文章は制作を担当する及川晴香氏が丁寧に考え出した言葉だ。自身の言葉で伝える大切さについて話を聞いた。

※本記事は、2022年4月1日発売の『販促会議』2022年5月号の転載記事です。

木村書店
及川晴香氏

青森県八戸市出身。2011年から木村書店に勤務。子供のころから読書が好きで、特に児童文学がお気に入り。思い出の一冊はハンス・クリスチャン・アンデルセンの「人魚姫」。イラストはPOP制作のために独学で身につけた。店頭のPOP制作の他に、Twitterでほぼ毎日更新している漫画「ポップ担当日記」でも活動。

 
─POP制作を始めたきっかけを教えてください。

木村書店は、八戸市の中心街から離れた、漁港の近くにある創業90年を超える老舗書店です。大きさも一般的なコンビニエンスストアくらいの広さで、毎日たくさんのお客さまが来店するような賑やかなお店ではありません。そうした状況の中、社内会議では「どうしたらお客さまに足を運んでもらえる書店になるか」という議題が常にあがっていました。本屋に限らず、他のお店を訪れた時、よく目に留まっていたのが「イラストつきPOP」でした。木村書店でもテキストだけのPOPはそれまでも置いていましたが、2017年の春ごろからイラストつきのPOP制作を始めました。

POPは、及川氏が自分で考えた絵や言葉で構成されている。

─手書き(アナログ)にこだわる理由はありますか。

書店はアパレルショップなどと違い、店員が自らお客さまに声をかけて商品を紹介するということはなかなかできません。ある日、年配の女性が来店されたときにおすすめの本を聞かれたので、当時のベストセラーを紹介しました。すると女性から「売れている本もいいけれど、あなたが読んで面白かった本が知りたい」と言われました。それからは POP制作も、出版社から送られる印刷されたPOPと、書店員自身のおすすめだという違いが分かってもらえるように手書きで行うようになりました。

─POPごと販売するようになった理由はなんですか。

イラストつきPOPを始めてすぐの頃、実用書を購入しようとした女性から「紹介POPごと買いたい」と言われました。最初は悩みましたが、本が売れてPOPだけ残っても仕方ないので、POPも一緒にお渡ししました。すると後日、同じ女性が来店されて「家でPOPと一緒に本を飾っていたら、それを見た友人も欲しくなった」と、同じ実用書を3冊追加で購入してくださいました。「POPごと本を売る」という取り組みはかなり面白いのではないかと感じ、そこから販売を始めました。SNSなどで反響をいただき、帰省シーズンなどは1日の売上額が導入前と比べプラス10000円になるなど、売り上げ増にもつながりました。

海辺の静かな町にたたずむ木村書店。POPをきっかけに来店者も増えた。

―本記事の続きは、4月1日発売の『販促会議』2022年5月号で読むことができます。
詳細はこちらから。


 

月刊『販促会議』5月号

 
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