「補足の比喩でも許しがたい」 吉野家、常務の不適切発言巡り

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吉野家の常務取締役による早稲田大学の社会人向け講義での失言を巡り、吉野家は18日、「わかりにくさの補足の比喩としての発言だったが、極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではなかった」として、謝罪の意を示した。常務取締役の処分を含め厳正に対応を進めるという。

発端となったのは受講生のFacebookへの投稿で、講義中に、« 講義で性差別・人権侵害発言を連発。若い女性を狙ったマーケティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら何度も発言。» « 田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない » などと、薬物犯罪を思わせ、女性を蔑視するような発言があったという。

早稲田大学は、これらの発言について「当該講師が発言したことは確認した」という。講義に臨席していた講座担当教員にもヒアリングを実施した。発言に対しては、複数の受講生より抗議があり、終了後に早稲田大学の社会人教育事業室責任者から受講生に対し、その場でお詫びした。一方、「受講者のSNSで発信している以上の情報は、大学でも確認できていない」とした。

発言は突発的なもので、事前に確認した講義内容では確認できなかったという。「講義内の表現や発言までは確認しておらず、また、コンプライアンス遵守の事前要望もなかった」(早稲田大学)

吉野家によると、「一度、吉野家を利用したお客さまの継続利用を図る意図で、課題設定のなかで説明が概念的であり、わかりにくさの補足の比喩として用いられたもの」だった。

「その場にいて確認したわけではないため、一言一句一緒だったかは当社から申し上げられないが、発言の趣旨は先述の内容となる。言葉・表現の選択として極めて不適切であり、 人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではない。深くお詫び申し上げる」(吉野家)

講義は講師が入れ替わる形式のシリーズで、吉野家常務取締役が再び講義に立つことも予定されていた。「今後の対応として、当該講師に講座担当をやめていただくことを含めて検討している」(早稲田大学)

2022年4月19日10時23分 更新

・18日18時の取材時点では、「講義担当をやめることを含め検討」でしたが、同日、講座担当から降りることが決定したため、その旨、内容を更新します。

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