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経験豊富な販促のプロたちに聞いた。いま、人を動かす店舗と手法とは?

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コロナ禍以降、消費者接点の多くが店頭からデジタル環境へシフトし、販促を取り巻く環境も目まぐるしく変化している。月刊『販促会議』7月号では、販促の最前線を支えるプロたちに販促の潮流とトレンドに関するアンケート調査を実施。本記事ではその一部を抜粋。これから先の戦略を描くヒントを探った。

※2022年6月1日発売の月刊『販促会議』2022年7月号ではより詳しい内容を掲載しています。

消費行動やプロモーションの接触環境における変化

昨今の生活者の消費行動の変化に対する問では、「店舗での滞在時間の減少」「ショールーミング型の消費行動の増加」、「広告への拒否感」といった回答が目立った。コロナ禍以降、日常生活における時間とお金に余裕がなく、必要な情報と必要な物だけを購入する生活者が増加したとみられる。非接触を念頭にオンラインの障壁が下がり、これまで以上に検索ツールとしてのSNSの活用が増加。リアルな口コミを調べ、そこで気になったモノを店頭で確かめ、ECで購入という購買行動がより一般化している。

目的が明確化した購買行動が増えたことで「ついで買い」が広がりにくく、消費も縮小傾向にある。そこで、キーワードとなるのが「体験の最適化」だ。生活者のメディア接触時間の多くが、スマホやタブレット、PCベースになり、「目線の先30cmに存在する世界に没入し生きている」と指摘する回答もあった。こうした中、企業側のプロモーション設計だけでは完結させずに、ユーザーや生活者参加型のコンテンツをつくるなど、パーソナルスペース内での体験をより豊かにする、コンテンツ力のあるプロモーションが求められる。

接触環境はデジタルの中でも、コンテンツ、インフルエンサー等、広告感の薄いエンターテイメント内に見られるケースが増加しており、一方的な販促ではなく、双方向性の高いライブコマースなど、消費者をファン化させることが重要という回答も多くみられた。

一方で、オンラインだけでなくオフライン・リアルな体験が持つ価値を、コロナ禍でより生活者が実感したという分析も目立った。画面上では得られない満足感や、実際に手にとってみたいという体験欲求は、いまだに生活者の意思決定に重要なファクターとなっている。オンラインと融合した次世代型の店舗など、購入場所やシーンにエンターテインメント性を持たせることで、店頭での買い物の楽しさを実感してもらう施策が求められているのではないだろうか。

いま、販促でもっとも注目しているキーワード

消費者にとって優良な体験をしてもらい、購買行動を促すための手法とは?販促のプロたちが注目するキーワードとその理由の一部を紹介する。

【NFT】
販売物としての流通はかなり進んでいるが、ノベルティとしてはまだ始まったばかり。一時の暗号通貨のような投機目的で荒れていた状態がもうすぐ落ち着いてくるので、Z世代の「推し文化」とも相性のいいNFTを活用し、消費の活性化を図ろうと思っている。
(CDG マーケティング推進本部 本部長上野雅也氏ほか)

【デジタルCRM】
コロナ禍で急速に販促領域でのデジタルコミュニケーションも活性化し、また、クッキーレスの動きも相まって、最近では自社のユーザーをファン化して、自社コミュニティを構築、顧客データを自社で保有しようとするような動きの相談が、増えてきたように感じる。
(博報堂プロダクツ デジタルプロモーション事業本部 管野琢也氏)

【リテールDX】
海外ではさまざまな先行事例があり、リテールDX市場が大きく拡大している。デジタル広告の世界では、海外のトレンドが2年遅れで日本に訪れ、日本のリテール市場においても同様な機運が高まる一方、お客さまを置き去りにした送り手都合の、いわば目的化したDXも見受けられる。
(電通プロモーションプラス リテール&コマース事業部事業部長 土肥健一郎氏)

【SDGs】
SDGs達成度ランキング上位を占めるヨーロッパ諸国では、生活者の高い意識を背景に、大企業だけでなく中小企業に至るまでSDGs自体がビジネスに直結したものとなっていることが普及・浸透の動力になっている。一方で日本はまだその段階にまで至っていないからこそ販促領域のチャンスも広がっている。
(ドゥ・ハウス 取締役専務執行役員 小森隆之氏ほか)

月刊『販促会議』2022年7月号では販促のプロたちへのアンケート結果などより詳しい内容を読むことができます。

月刊『販促会議』7月号

 
【巻頭特集】
経験豊富な販促のプロに聞いた
キーワードは「体験」の最適化
いま、人を動かす店舗と手法
 
販促の潮流とトレンドに関するアンケート
 
プロモーションの根幹はどう変化するのか?
 
販促のプロが注目した過去1年間のプロモーション
 
■TOPICS
第14回「販促コンペ」
 
富士通グループが取り組む
販促コンペを活用したクリエイティブ思考の実践
富士通
 
販促コンペを社員のスキルアップに活用
プランニング力向上で若手、女性の活躍促進
フロンティアインターナショナル
 
【特集2】
DM、チラシ、ポスティング……
最新・プリントメディアの
効果と活用
 
■TOPICS
カルビーの新ブランドが取り組む
認知と配荷を高めるプリントメディアの活用
 
タクシーアプリ「GO」が実践する
マスメディア×プリントメディアのプロモーション
 
ヒト・モノが動く!
効果の上がるDMの秘訣
データから見る新聞折込広告の活用状況
 
データ利活用の環境整備が追い風に
ダイレクトメールの活用
 
カバー率の高さでレスポンスを獲得
ポスティングの活用
 
メーカーやWebサービスなどの利用が拡大
新聞折込広告の活用
 
パーソナライズDMで売上アップ
アシックスジャパンが進めるデジタルシフト
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン
 
コロナ禍で市場は2桁成長
成果を出すためのポスティングとは
アト
 
100周年を迎えた折込広告
折込広告のパイオニアが取り組む
これからの販促とは
オリコミサービス
 
【シリーズ】
販促の基本
セールスコピー
大橋一慶(みんなのコピー)
 
【METHOD】
㊙︎公開 これがプロの企画書だ!
NEXCO東日本 企業コミュニケーション
「高速道路リニューアルプロジェクト」篇の企画書
東急エージェンシー