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J-オイルミルズ、紙パック軸にプラスチック廃棄ゼロ目指す

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J-オイルミルズは、既存の油脂製品を、紙パックの環境配慮型商品「スマートグリーンパック」シリーズを軸に、2030年度までにプラスチックの廃棄量をゼロにする(リサイクルされずに廃棄されるプラスチックごみを出さない)目標を策定。5月30日に発表した。

同グループでは、「環境負荷の抑制」をマテリアリティ(重要課題)のひとつに位置付けている。 毎年5月30日は「ごみゼロの日」、6月は環境月間として、一層の社内意識向上を図っている最中だ。

本目標の重点施策のひとつが、油脂商品では珍しく紙パックを用いている「スマートグリーンパック」シリーズの拡充。2021年8月にキャノーラ油とごま油の2油種を先行発売し、2022年3月にはエクストラバージンオリーブオイル、こめ油、大豆油の3油種を追加した。「容器の処分が楽」「プラスチックごみを減らせる」といった生活者の声に加え、流通・小売関係者からも好評だったことから、今後、順次同シリーズに移行していくことも検討中だ。また、石油由来の原料削減策としてバイオマス樹脂の採用も進めている。

スマートグリーンパックシリーズの拡充を軸にプラスチック廃棄ゼロを目指す。

2021年、「ラーマ®バター好きのためのマーガリン」と「ラーマ®お菓子作りのためのマーガリン」では、バイオマス樹脂を約10%使用した容器を採用。石油由来プラスチック量を減らしている。

国内のプラスチック排出量を見ると、食品容器などに使う「包装・容器等/コンテナ類」は年間約400万トンとされる。地球規模での海洋汚染や生態系への影響などの課題解決に向けて、同グループは、これまでプラスチックの廃棄量を削減する目標を定め、達成に向け、容器・包装の軽量化を主とした取り組みを行ってきた。2022年4月にプラスチックに係る資源循環促進等に関する法律が施行されたことを受け、海の環境汚染や気候変動の原因となるプラスチックごみの削減に向けてこれまで以上に取り組みを進めるため、目標を上方修正した。