電通グループは7月12日、音声コンテンツ配信サービス「Voicy(ボイシー)」を運営するボイシーに出資したと発表した。コーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド(CVC)「電通ベンチャーズ」からの出資。ボイシーは同CVC以外の引受先と合わせ、今回の第三者割当増資で合計27億3000万円を調達した。
調達した資金は音声コンテンツの検索性を高めたり、見つけやすくしたりするためのプレイリストなどの機能や、配信者の収益増やコミュニティ形成を支援する機能などの開発、拡充に充てる。
「Voicy」は2016年に開始したサービス。個人のほか、新聞や雑誌などがチャンネルを持ち、音声コンテンツを配信している。チャンネル数は約1600。配信を聞くために登録している会員数は2022年5月時点で約150万人となった。
ボイシーは5年後をめどに、配信を聞くリスナーからの課金や企業による広告出稿、システム利用料などを合わせた、「Voicy」上での流通総額100億円を目指す。流通総額の構成比では「現在は、プレミアムリスナー機能(月額制で有料配信を聞く利用者)の割合が若干多い」(ボイシー)。今後は、プレミアムリスナーを増やすほか、配信に協賛する「チャンネルスポンサー」の獲得にも力を入れる。チャンネル数は3年後までに4000に拡大する。
電通グループでは、2019年に電通イノベーションパートナーズ運営の「電通デジタル投資事業有限責任組合」がボイシーに出資した。同組合が保有していたボイシーの株式は現在、電通ベンチャーズに譲渡されている。電通グループはボイシーに対し、「形式にこだわらず、多様な角度から同社のビジネス拡大を支援していく」とした。
第三者割当の引受先にはほかに、プレスリリース配信のPR TIMESや、メールマガジン配信のまぐまぐも名を連ねる。
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