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テレビCM、4〜8月は放送回数で前年同期上回る

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(写真=jakkapan/123RF)

4〜8月のテレビCM放送回数が、前年同期を上回った。マーケティング・テクノロジー事業を手がけるSMN傘下のゼータ・ブリッジの測定では、2022年4〜8月のテレビCM放送回数は318万4712回で、前年同期比2.5%増だった。6月のみ前年割れ。7月はACジャパンによる公共放送を除いても約4%伸びた。リクルートホールディングスが出稿を強めたほか、旅行関連も増加。フードデリバリーは減少傾向にある。

4〜6月は、自粛ムードの緩和を背景に、旅行関連の『じゃらん』『楽天トラベル』などのCM放送が増えた。北海道など首都圏外エリアでの放映がより顕著だという。リクルートホールディングスの採用管理サービスやアルバイト求人、学習支援アプリなどのCMも目立った。同社は昨年4月に事業子会社7社を吸収合併しており、各ブランドのCMを一挙にリニューアルしている。

月ごとでは、4月は民放の動画配信サービス「TVer」が地上波同時配信の開始でキャンペーンを実施。5月はアサヒビールの放送回数が前年同月の約3倍、サントリー酒類も同比2倍強となった。

6月単月の放送回数は前年同月比1.7%減の60万869回だった。ウクライナ侵攻の影響が出始め、石油価格の高騰などから「化粧品・トイレタリー」が減少。「自動車・輸送機器・関連品」も出稿を控えた格好となった。「空き枠では、フリースポットで出稿している興和のCMが多く見られた」(ゼータ・ブリッジ コンテンツ営業部の鈴木真理子氏)

7月には、ACジャパンによる公共広告テレビCMの放送回数が、前年同月の8倍近い9087回に。ほかの月のトップの放送回数と比べても2倍に上る。安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件を受け、CMオンエア自粛が相次いだとみられる。

一方、放送回数が増えたのは通販型の自動車保険だ。リクルートホールディングスも4~6月から続いて大量出稿。「特にリクルートHDは、昨年はBS放送でのCMが中心だったが、ことしは地上波でもランキング上位に入っている。同社に関しては、今後も同様の傾向が続くのではないかと思われる」(鈴木氏)