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阪急メンズ、東西でオンライン統合 客単価増や集客に貢献

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阪急阪神百貨店は、「阪急メンズ(HANKYU MEN’S)」のオンライン接点を強化する。各館からの情報発信を増やすほか、Eコマースや、店頭商品をオンライン決済できる「Remo Order(リモオーダー)」の売上伸長を目指す。

東京と大阪の2店舗の公式Webサイトと、別に設けていたオンラインストアの3サイトを統合した。顧客にとってのわかりやすさ、発信力を高め、「HANKYU MEN’S」の存在感を強める。Webサイトへのアクセス数を増やし、店頭集客につなげる狙いもある。従前の3サイトのアクセス数などは非公開。

統合・リニューアルした「HANKYU MEN’S」のWebサイト

オンオフ統合した顧客接点に

刷新したWebサイト「HANKYU MEN’S」では、これまで各館で個別に発信していたイベントや商品情報に加え、店舗に勤務するスタッフの人となりを紹介するコンテンツなど、リアル店舗の強みを伝えるコンテンツを追加した。

「阪急メンズの店舗情報、商品情報、オンラインストア情報を、Webとリアルで別け隔てなく提供し、顧客との接点を維持し続けたい。新しい発見や体験があるよう、提案型のコンテンツなど、内容も充実させていく」(阪急阪神百貨店)

同じサイト内でEC購入ができるほか、店頭商品をスマートフォンで注文し、配送を依頼できる「Remo Order」にも対応した。阪急メンズの2021年度のEC売上は、19年度比でほぼ倍増している(「Remo Order」を除く)。

「店頭とEC双方を活用するお客さまの増加を背景に、オンラインかオフラインかを問わず顧客接点を増やして、客単価増やサイトトラフィックの強化による店舗集客増も図りたい」(同)

店舗情報とオンラインストアをシームレスにつないでいる

スマートフォンアプリも東西で集約する。これまでは「阪急メンズ東京」のみのアプリだったが、「阪急メンズ大阪」の情報も掲載する。カード会員の情報の統合も検討するという。

松屋とも取り組み進めたい

「阪急メンズ東京」では10月から、「松屋銀座」との連携も強化している。徒歩8分(約600メートル)の距離にある館同士で協力し、互いのカード会員への優待や、「阪急メンズ」のパーソナルスタイリストが「松屋銀座」へ同行して接客するサービスなどを実施する。

両店の協業による売り上げ総額は2021年7月〜22年6月まで約8000万円。これを24年3月〜25年2月の1年間で5億円まで拡大させることを目指す。

松屋との協業については、「従来は、相互優待や両店でのイベント共催が中心だった。今後は、相互情報発信なども含め、さまざまな取り組みを進めたい」とした。松屋店頭で阪急メンズ東京の商品を紹介し、支払いに「Remo Order」を案内した実績もある。