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PRアワードグランプリ表彰式、最優秀賞は「ノッカル」地域になじむDXが高評価

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日本パブリックリレーションズ協会は12月15日、時事通信ホール(東銀座)にて「PRアワードグランプリ」表彰式を実施。受賞作品の発表および上位入賞者のプレゼンテーションが行われた。オンラインでも配信。

本田哲也審査員長をはじめとした「PRアワードグランプリ2022」審査団。

開会式の後、シルバー受賞者、ゴールド受賞者、グランプリ受賞者のプレゼンテーションと続き、「マイカー乗り合い交通『ノッカル』プロジェクト」でグランプリを受賞した富山県朝日町と博報堂は同プロジェクトの今後の展望について語った。

「ノッカル」とは、マイカーを持つ住民がドライバーとして参加することで、近隣住民同士の乗り合い利用を可能にした公共交通サービス。利用者はドライバーがスマホアプリで登録した予定を確認することで、電話またはインターネットでの予約が可能。

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まず富山県朝日町役場の寺崎壮氏が、朝日町および地方が現在抱えている「少子高齢化」「DX」の課題について説明した。

それを受けて、博報堂マーケティングプラニングディレクターの堀内悠氏は今回のポイントは「地域になじむDX」だとプレゼン。「朝日町の既存アセットを徹底的に活用した仕組み作りを内製し、地元だけで運営可能な『なじむDX』を実現することができました」(堀内氏)。

スライドを使って「なじむDX」についてプレゼンを行う堀内氏。

プレゼンテーションの最後には、構想を「地域交通」から「地域教育」へと発展させた、住民同士が先生として登録する共教育サービス「みんまなび」や、困りごとマッチングサービス「もちもたネット」の紹介動画が流れた。

「今回見つけた課題は他地域サービスにおいても同じで、今の日本に必要なのは『お互いさま』の精神だと思います。みんなで助け合いながら未来を創っていくサービスをこれからも開発していきます」(朝日町 次世代パブリックマネジメントアドバイザー/博報堂 MDコンサルティング局長代理 畠山洋平氏)。

プレゼンを行う畠山氏。

プレゼンテーション後の表彰式ではブロンズ8社、シルバー3社、ゴールド3社、グランプリ1社に表彰状を授与。グランプリには本田審査員長からのトロフィー授与も行われた。

最後の閉会式では同協会の理事を務める鈴木勇夫氏(プラップジャパン代表取締役社長)が「グランプリのプレゼンテーションでも『お互いさま』という言葉がありましたが、いろんな人を巻き込んで力に変えていくPRの強さを改めて感じました」とコメントした。