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SHEINやダイソー…22年にアクセスが急増したサイト シミラーウェブ調べ

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Webサイト分析のシミラーウェブはこのほど、2022年に訪問数が増えたサイトのランキング「デジタル100」を発表した。日本での伸長率トップは、暗号通貨やFX(外国為替証拠金取引)の「fxgt.com」で、2021年比1752.5%増だった。年間の総訪問数は9980万回。

次点も金融系の「bitforex.com」。3位には学研グループの「kimini英会話」(運営=Glats)が入った。

シミラーウェブ「デジタル100」日本の推計をプロットしたグラフ
シミラーウェブ「デジタル100」日本の全カテゴリーをプロット。上位5サイトのうち、4サイトが海外勢となった

 

「デジタル100」は急成長しているデジタル企業を明らかにする調査で、自動車など10のカテゴリーに対し、月間訪問数10万人以上(ファッション&アパレル分野のみ100万人以上)のWebサイトを分析。日本のほか、米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア向けのレポートも発表している。主要カテゴリーは以下のとおり。

トップは本田技研工業の米国法人アメリカン・ホンダ・モーター・カンパニーのWebサイト「honda.com」。90%が直接(ダイレクト)の流入で、内部的なアクセスが増加した模様。2位はトヨタ自動車の「toyota.co.jp」だが、単体でアクセスすると、通常は「global.toyta」に転送(リダイレクト)される。

「トヨタレンタカー」も「toyota.co.jp」を使用しており、訪問数が前年比31%増と伸びた。他者のレンタカー、カーシェアリングサービスも訪問数が20〜40%伸びたという。3位はダイハツ工業の「daihatsu.co.jp」だった。

ホンダはパソコンからのアクセスが多く、ダイハツは対照的にモバイルからのアクセスが多かった。「.toyota」は「.jp」などと同様のトップレベルドメインで、トヨタ自動車が持つ。「toyota.jp」は製品情報サイト
ホンダはパソコンからのアクセスが多く、ダイハツは対照的にモバイルからのアクセスが多かった。「.toyota」は「.jp」などと同様のトップレベルドメインで、トヨタ自動車が持つ。「toyota.jp」は製品情報サイト

 

トップは、小売業向けのeコマース支援サービスを手がける米ナーバー(カリフォルニア州)の「narvar.com」だった。日本でのサービス開始は2021年で、22年1月にアシックスジャパンが自社オンラインストアの返品サービスにナーバーの製品を導入している。2位は、法人営業リストを提供する「BIZMAPS」(biz-maps.com)。

3位の「kingoftime.jp」は勤怠管理システム、4位の「gmosign.com」は電子契約サービス、5位の「innto.jp」は宿泊業務管理システムと、コロナ禍による業務のデジタル化に伴って訪問数が増加した。

「narvar.com」はモバイルからのアクセスが際立って多い。訪問数だけでみると、トヨクモの「kintoneapp.com」が最多。同サイトではサイボウズの業務改善プラットフォーム向けのサービスを訴求している
「narvar.com」はモバイルからのアクセスが際立って多い。訪問数だけでみると、トヨクモの「kintoneapp.com」が最多。同サイトではサイボウズの業務改善プラットフォーム向けのサービスを訴求している

 

首位はダイソーの「daisonet.com」だった。サイト流入のうち、72%がオーガニック検索で、「ダイソー」と「製品名」を合わせた検索が多いという。

2位は名入れギフト専門店「きざむ」(運営=FLEGRE、新潟市)で、検索流入が多いのは読み物コンテンツをまとめた「kizamu.com/archives」。祝い事やライフイベント関連の記事を高頻度で更新しており、オーガニック検索を伸ばした。

3位の「nicosuma.com」は、中古スマホ、タブレット端末の通販サイト「にこスマ」。伊藤忠商事の100%子会社のBelongが運営している。ほかに古本買取・販売のバリューブックスや、中古ブランドのALLU(アリュー)、サイト横断で価格比較ができる「fromjapan.co.jp」がランク入りした
3位の「nicosuma.com」は、中古スマホ、タブレット端末の通販サイト「にこスマ」。伊藤忠商事の100%子会社のBelongが運営している。ほかに古本買取・販売のバリューブックスや、中古ブランドのALLU(アリュー)、サイト横断で価格比較ができる「fromjapan.co.jp」がランク入りした

 

中国のファストファッション「shein.com」が707%増と急伸した。2位は「洋服の青山」(青山商事)の通販サイト「y-aoyama.jp」、3位にアメリカンカジュアルブランドのフリークスストア、4位はエルメスと、多種多彩なブランドが並んだ。

「SHEIN」は急成長企業で、21年の売上高は157億ドルに達している。

7位はしまむらのオンラインストア(shop-shimamura.com)。YouTuberとのコラボ商品やTikTokでのプロモーションを強化しており、SNSからの流入が180万から260万に増加している
7位はしまむらのオンラインストア(shop-shimamura.com)。YouTuberとのコラボ商品やTikTokでのプロモーションを強化しており、SNSからの流入が180万から260万に増加している

 

動画配信で躍進したのは、「ディズニープラス(Disney+)」(disneyplus.com)で、652%増。2位の「contents-abema.com」は動画配信サービス「ABEMA」のコンテンツ紹介サイト。サービスサイトは「abema.tv」。

直接流入の割合ではdisneyplus.comが73%、abema.tvが63%と多く、会員によるリピート視聴が多いようだ。5位には、名古屋エリアのテレビ局(東海テレビ、中京テレビ、CBCテレビ、テレビ愛知)が共同運営する動画配信サイト「Locipo(ロキポ)」が入った。

「Amazonプライムビデオ」は集計対象外だが、デスクトップサイト単体で月間訪問数が4500万回に上る。月間では「abema.tv」は2700万回だという
「Amazonプライムビデオ」は集計対象外だが、デスクトップサイト単体で月間訪問数が4500万回に上る。月間では「abema.tv」は2700万回だという