オウケイウェイヴは3月15日、2023年6月期の売上高予想を1億3700万円に下方修正した。前期比では83.5%減となる。レイジング・ブル社からの債権回収や、新株予約権の発行など再建の資金集めを進めている。
Q&Aサイト「OKWAVE」のページビュー(PV)と広告単価の下落で広告収入が減少した。「OKWAVE」の2月時点の月間来訪者数は1000万人で、月間新規登録者数は4000人。法人向けQ&Aサイト構築でも受注の遅延や見送りが生じているという。従業員同士で感謝の気持ちを示す「サンクスカード」をオンライン化したサービスは、導入企業数が増えた一方、出社して勤務する形態に戻りつつあり、利用金額の伸び悩みがある。社員の離職も進んでいるようだ。
オウケイウェイヴは2024年6月期中の単月黒字化に向けて資金集めを進めている。約34億円の運用を委託していたレイジング・ブル社に対しては、15日、債権者破産手続開始の申し立てを行うと発表した。レイジング・ブル社の総財産の減少を防ぐ目的。債権者破産開始が決定すると、レイジング・ブル社は自社の総財産の管理処分権を失う。オウケイウェイヴ側も回収できる債務が一部に留まる可能性がある。
既存株主に対して新株予約権を発行し、資金調達も実施する。想定調達額は5億円〜15億円。3月29日時点の株主を対象に、所有株式1株あたり3株を取得できるようにする。発行価額は30日の終値の50%で、予約権の行使期間は6月1日〜9月1日。調達した資金は運転資金や借入金の返済にあてる。不足した場合は9月以降にも資金調達を行う予定。
「OKWAVE」でも利用者に対し、株式の購入や貯めたポイントの寄付などを呼びかけている。
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