5月1日発売の月刊『販促会議』最新6月号では「心を動かす価値の本質」をテーマに特集を組みました。本稿では編集部からの見どころをご紹介します。
本特集は現代消費者が機能・価格だけではなく、「お金を払いたくなるもの」の正体を解析。機能性はもちろん価格以上のお値打ち感、「コスパ」への対応が求められる小売の現場。しかし、機能性はコモディティ化し、激しい価格競争が繰り広げられる中で、改めて見つめ直すべきは「消費者は“何に” 対して対価を支払うのか?」という、求める価値の明確化にあるのではないでしょうか。そんな観点から特集を企画しました。
巻頭特集みどころ
飲食店で来店客自身が料理を仕上げるなど、ひと手間を加えるぐるなびの「わざわざグルメ」に流行の兆しが見えたり、三和交通の「SP風タクシー」が話題になったり……と、特集で取り上げた事例は、まさに「機能」と「お得」以外の遊び心、エンタテインメントに対しても消費者は対価を支払ってくれることを証明していると思います。
飲食業界やタクシー業界が通常、競争軸としていたところとは別に新たな土俵をつくって勝負を仕掛けてみる。消費が成熟化し、人々の価値観が多様化している時代だからこそ、買い物体験に新たな価値提案の可能性が広がっているのではないでしょうか。
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