【博報堂DYホールディングス・博報堂 年頭所感】生活者の想いに応える、大胆なイノベーションを

水島正幸
博報堂DYホールディングス代表取締役社長 兼 博報堂代表取締役社長 水島正幸氏

新年あけましておめでとうございます。

昨年は何と言ってもポストコロナの動きを実感する一年でした。国内外の観光客の増加やスポーツ、コンサートをはじめとするイベントへのリアル参加など、賑わいを取り戻しつつある街の様子を見ていると、我慢と制限のある暮らしのなかで溜まっていた生活者の内なるエネルギーの力強さを感じさせられます。

活発さを取り戻す社会の動きに生成AIをはじめとするテクノロジーの進化も加わって、生活者の暮らしやニーズの変化は、ますます加速しています。変化の本質を見極め、新たな価値を生みだすためには、一人ひとりの生活者の想いに寄り添い、生活者を深く理解することがこれまで以上に求められるはずです。私たち博報堂DYグループは、根幹にある「生活者発想」を拠り所に、大胆にイノベーションを起こし続けていかねばならないと考えています。

そのための動きは、着実に進みつつあります。

一つはデータを介して生活者とモノが常時・双方向につながることで生まれた「生活者インターフェース市場」におけるイノベーション。家電や住居、交通など、さまざまな生活者との接点に、これまでにない付加価値を提供する取り組みをお取引様と共に形にしてきましたが、徐々にこの動きが社会に広がりつつあります。

一つは従来の広告会社の枠を超え、さまざまなパートナー企業様との連携により新たな価値提供を実現する、事業共創を通じたイノベーション。脱炭素やリスキリング支援、障がい者雇用の促進など、重要な社会課題の解決と事業成長との両立を目指す共同事業体が次々と立ち上がり、グループの次なる成長のための一歩を踏み出しています。

イノベーションに不可欠な、先進テクノロジーの強化も進んでいます。なかでも生成AIについては、博報堂DYグループの各社で活用に向けた取り組みを急速に進め、業務改革や新しいマーケティングサービスの開発を進めています。博報堂DYグループが追求しているのは、効率面だけのAI活用にとどまらず、最大の強みであるクリエイティビティと先端のAI技術を掛け合わせること。AIの活用により、生活者の期待を超え、心を強く動かす“技術と人のクリエイティビティの共創”を追求していきます。

これらの動きの原動力は、言うまでもなく社員です。

「粒ちがい」な社員一人ひとりがいきいきと健康に働き、活発に交わりあうなかから、大胆なイノベーションが生まれます。コロナ禍以降の変化に対応し、社員の幸せな働き方を全方位から後押しすることで、お取引先様や社会にますます貢献できる存在になっていきたいと思っています。

ご関係のすべての皆様と共に、2024年を実り多い年にしてまいりたく、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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