SNSでの話題化を狙う
生きた商品が言葉を話すCMの世界観を再現した店舗が2月6日にオープンした。コカ・コーラシステムは2月5日に「コカ・コーラ ゼロ」の新キャンペーンと新CMの放映を開始。キャンペーン開始に伴い原宿にオープンした期間限定店「LIVING MART by Coca-Cola ZERO」は通常販売は行わず、1万本の「コカ・コーラ ゼロ」をサンプリングする。コカ・コーラ ゼロの飲用経験が比較的少ないZ世代への訴求を重視しており、店舗では動く装飾や生成AIを活用した仕掛けなど、SNSでの話題化を促す工夫が施されている。期間は18日まで。店舗面積は約165平方メートル。
キャンペーンのコンセプトは「選ぼう。コークゼロの美味しさを。」。10代後半から20代前半のZ世代男女をターゲットにコカ・コーラ ゼロを訴求する。コカ・コーラ ゼロのブランド知名度は高いが、利用者は健康を意識する40代が多く、若年層は飲用経験が少ないことが背景にある。そこで無料配布による新規獲得を推進しており、全国の店頭でも約30万本のサンプリングを行う予定だ。
新CMには韓国のガールズグループ「NewJeans」が出演。CMは、コカ・コーラ ゼロのボトルが生きているかのように会話を行い、NewJeansに選ばれるために必死にアピールする様子が描かれている。期間限定店はこのCMの世界観を再現。商品の前に立つと、声優の木村昴氏と上坂すみれ氏の声で来店客に話しかける音声が流れるほか、備品や装飾が動くことで「生きている店」を演出している。記憶に残る体験とSNSによる話題化でZ世代の注目を集める狙いだ。
「選ぶ楽しさ」を感じてもらうため、合計1万本の缶にはそれぞれ、生成AIによって生み出された出身地や趣味など1万通りのプロフィールを用意。二次元コードをレジに読み込ませることで、プロフィールがレシートに出力される。また、アクリルキーホルダーやオリジナルステッカーなどが当たる抽選も行われる。
5日に実施したメディア向けの体験会では、Z世代に人気のインフルエンサーで、ドラマやバラエティ番組でも活躍している「なえなの」氏がゲストとして登壇。同店の感想を語ったほか、新CMの再現動画を撮影する様子を披露した。同店についてなえなの氏は「お店にあるコカ・コーラ ゼロ1万本にプロフィールがあって衝撃だった。どれにしようか迷って選んだので、いつもより愛着がわいておいしく感じた」と話した。
新着CM
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
広告ビジネス・メディア
エリア×リレーションシップで新たな提案 50年超の折込広告の知見をデジタルに生か...
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く
-
AD
特集
【Ayudante主催】デジタル時代のマーケティング活用セミナー