ぺんてるが初のクラファンで目標200％達成 “大人”向けクレヨン開発で

※本記事は月刊『販促会議』2023年2月号の転載記事です。

ぺんてるは、YouTubeの登録者数174万人（2032年11月時点）を誇る画家であり、YouTuberでもある柴崎春通氏の監修のもと、大人が日常で描くことに寄り添う画材「アートクレヨン」8色セットを開発。同社初の試みとして、CCCグループのクラウドファンディングサービス「GREEN FUNDINGグリーンファンディング」で、11月9日から支援受付を開始した。

写真商品・製品ぺんてる「アートクレヨン」8色セット — 「アートクレヨン」8色セット。パッケージデザインには、柴崎氏の描き下ろし作品を使用している。

「アートクレヨン」は、「大人が自由に描く豊かさを取り戻す」ことを目標に、クレヨンの手軽さで油絵のようなタッチの絵が描ける画材として開発。ぺんてるはこれまで、主に学童市場を対象に画材をつくってきたが、子どもたちに向けて積み上げてきた技術を使って、大人のクレヨンを製作しようと本企画に取り組んだ。きっかけは、同社のビジョンである「表現するよろこびをはぐくむ」をダイバーシティ＆インクルージョンの視点から改めて考え、大人を含むすべての人々が対象になるのではないかとの結論に至ったこと。

写真絵画「アートクレヨン」を使って描いた柴崎春通氏の作品 — 「アートクレヨン」を使って描いた柴崎氏の作品。

「アートクレヨン」は革新的な新製品であることから、どれほどの人たちの共感を得ることができるのかを問いたいと考え、クラウドファンディングを活用。リターンには、「アートクレヨン」に加え、会場で柴崎氏から直接3時間程度のクレヨン画のレクチャーを受けられる「柴崎先生のアートクレヨン教室」とのセットなど、さまざまな内容を用意した。

実データグラフィック「柴崎先生のアートクレヨン教室」 — 筆圧によって線幅を自由自在にコントロールできる柔らかなテクスチャで、鮮やかなまま色を混ぜ合わせたり、何度も重ねたりして、多彩な表現を楽しめる。

その結果、12月5日18時の時点で、1132人から目標金額の225％である676万2009円の支援が得られた。また、「自由に描くことのわくわくを思い出せたらと思い、支援を決めました」「クレヨンを使うのは幼稚園以来。うまく扱えるかわかりませんが、楽しく描きたいと思います」など、620件の応援コメントも寄せられた。