関東3施設の「ららぽーと」で開催
デザインパーク実行委員会は2月29日、「三井ショッピングパーク ららぽーと」と連携し、商品や広告のデザインを学べる体験型イベント「デザインパーク」を開催した。製品の色や形だけでなく、開発の背景や課題解決の仕組みなども子どもたちに学習してもらう。第1弾は「食卓のデザイン」をテーマにキユーピーと連携し、同社のマヨネーズの造形や工夫、歴史などを紹介するコーナーを設置した。関東3施設(豊洲、湘南平塚、富士見)で順次実施。期間は3月10日まで。
実行委員会は、日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」の審査委員長を務める齋藤精一氏(アブストラクトエンジン代表)と、ららぽーとを運営する三井不動産商業マネジメントが立ち上げた。コロナ禍が収束し始めた2023年4月頃、コロナ禍で余っていたスペースを有効活用する目的で齋藤氏が発案。コンテンツを訴求する場所がない企業との共創を模索し、商品やサービスを通じてデザインを学べるイベントを企画した。
キユーピーとコラボした第1弾コンテンツでは、「キユーピーマヨネーズ」を題材とした4つの体験コーナーを設置。ロゴやコーナーにはブランドを象徴する赤い網目模様を取り入れた。1925年に発売した同製品の歴史を学ぶ「デザインと歴史」、サラダや野菜について学習する「食卓のデザイン」、ボトルやキャップの工夫などを紹介する「プロダクトのデザイン」、自分で作ったサラダにマヨネーズをかけて実食できる「サラダのデザイン」を用意した。同社の環境負荷軽減の取り組みや商品設計のこだわりなどもアピールしている。
コンテンツを見せるだけでなく「探索することを重視した」という齋藤氏。コーナーには穴を覗いたり戸を開けたりすることで解説を見ることができる仕掛けのほか、手回しで動く「パラパラ漫画」など子どもが楽しめる遊びの要素が散りばめられている。大人にも学んでもらう考えで、齋藤氏は「新しいことに挑戦する全ての人にデザインの魅力を伝えたい」と意気込みを語った。
キユーピーは食育を通じた社会貢献に取り組んでおり、広告宣伝部の岩佐はづき氏は「デザインパークを通じて商品や歴史を知ってもらうだけでなく、食の楽しさも伝えたい」と話した。
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