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「賛否両論」の評価をあえてアピール 「アサヒ颯」の新戦略、アサヒ飲料

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新CMやイベントで賛否ある味と香りを強調

アサヒ飲料はこのほど、昨年4月に発売した緑茶飲料「アサヒ颯」をリニューアルした。「微発酵茶葉」による独特な味わいや香りが特長。発売1年で1億2000万本(約560万箱)を突破した。「鼻をぬける香りが良い」「茶葉の香りと甘みがすっきり広がっておいしい」などの声もある一方、SNSを中心に独特な味わいに対する否定意見も目立った。同社はあえて「賛否両論」ある商品としてアピールすることで、注目を集める戦略を採用。賛否の声を代弁する新CM公開のほか、同商品を評価してもらう選挙イベントも実施している。

SNSで賛否両論あった「アサヒ颯」
SNSで賛否両論あった「アサヒ颯」

昨年の発売以降、SNSでは「ジャスミン茶のような緑茶らしからぬ香り」といった好評寄りの意見のほか、「香りが独特なため、緑茶らしくない」といった否定的な意見も目立った。今年は「賛否両論」をテーマとしたマーケティングコミュニケーションを行い、同商品の存在感を高める考え。広報担当者は「あえて賛否両論を打ちだすことで『颯』ならではの香り高い味わいを知ってもらい、認知拡大と飲用喚起を図る」と狙いを強調した。今後は1000万箱の販売を目標に掲げる。

4月4日から放映開始した新テレビCM「両極端な感想」篇では、CMキャラクターに女優やエッセイストとして活躍している黒柳徹子氏と、お笑い芸人の「ヒコロヒー」氏を起用。同商品に関するSNSでの賛否両論について、2人が代弁する内容となっている。

全国のショッピングモールやスーパーなどで「30万人試飲イベント」を4月30日まで実施。試飲した顧客を対象に「全国颯選挙」も行っており、同商品への感想として「緑茶」か「緑茶じゃない」のどちらかに投票してもらう。SNSでの賛否両論の声を受けた施策で、店頭で二次元コードを読み込むことで参加可能。スマートフォンからリアルタイムに投票結果を確認することができ、「選挙特番」のような演出を楽しむことができるという。

4月2日にリニューアル発売。微発酵茶葉の使用を強調したパッケージに刷新した。緑茶を想起する緑色を強調するため、背景を白色に変更。「微発酵茶葉使用」のアイコンを従来よりも大きくあしらった。40~50代が緑茶ボリューム層だが、同商品は20~30代の若年層の構成比が高いことも特長。1日から若年層に人気のブランド「WIND AND SEA」とコラボした限定グッズが当たるキャンペーンを実施している。

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