オープンワークは、同社が運営する転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」に蓄積された1600万件以上のデータをもとに、日本の働き方の10年間の変化を読み解く「社員クチコミ白書」を4月23日に発表した。同社による「社員クチコミ白書」の発表は2022年5月以来2年ぶり。
「20年代成長環境」は10年間で下降
「OpenWork」に投稿された8つの評価項目のスコアの10年間の変化を見ると、「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」の7項目はスコアが上昇。「20代成長環境」のみスコアが下がるという結果になった。
中でも、「20代成長環境」スコアが最も大きく下降したのは「官公庁」であり、最も上昇したのは「クレジット、信販、リース」業界であった。
平均残業時間は過去10年間で最少
また、「OpenWork」に投稿された現職社員による「月の平均残業時間」と「有休消化率」の10年間の推移を見ると、残業時間はこの10年間で半分近くに減っており、2023年は23時間/月と、過去最少となっている。有休消化率に関しても2023年で66%と過去最高を記録した。
残業時間と有給少々化率を年代別に比較すると、最も残業が少なく、有休を取得している世代は「20代」であった。平均残業時間は2015年まで20代が最も多かったものの、2016年以降は他年代と逆転し下降を続けている。
また、社員クチコミに使われるワードのトレンド変化を読み解く分析では、2021年以降、以下のようなキーワードが増加もしくは新しく登場した。
- 働き方・働きやすさ:フルリモート、フルフレックス、インクルーシブ、ウェルビーイング
- 成長・キャリア:キャリアオーナーシップ、リスキリング
- 企業文化:JTC
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