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大容量飲料と置き換わる濃縮タイプ サントリー、自分で割って飲む炭酸飲料発売

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物流の効率化で「2024年問題」の解決に貢献

サントリー食品インターナショナルは、濃縮タイプ飲料「おうちドリンクバー POPメロンソーダ」と「 おうちドリンクバー C.C.レモン」を4月23日に全国で発売した。炭酸水やほかの飲み物と自由に混ぜ合わせて楽しめる。1.5リットルの大容量炭酸飲料はコスパ重視の家庭に人気だったが、世帯数減少や健康意識の高まりで停滞傾向にある。物流の「2024年問題」では一度に運べる本数が少ない点でも大容量帯は課題。小容量で顧客が自由に割ることで好きな量を楽しめる同商品は、将来的に既存のファミリー向け大容量飲料と置き換わることも視野に入れており、大きな期待がかかっている。

広報担当者は「大容量帯は現在のライフスタイルにマッチしなくなってきた」と話す。自分で飲みたい量を作れる商品を企画したが、単に濃縮飲料を割るだけでは、手軽に飲める既存飲料のメリットを上回れないとし、「ドリンクバー」の楽しさという付加価値をつけた。同社はコーヒーや麦茶の濃縮飲料を販売しているが、炭酸飲料では初の試みとなる。

新商品2種。1本340ミリリットルで、小売り希望価格は308円(税抜)

複数のドリンクを混ぜ合わせてアレンジするといった、ドリンクバーならではの楽しみ方を提供。ドリンクバーのような作りたてのおいしさや楽しさを自宅でも手軽に体験できる。家族の団らんや大人数が集まるホームパーティーなどでの利用を想定。「おうちドリンクバー」とほかの飲み物を1:4で割ることで約1.7リットル分になるという。炭酸水だけでなく、水や牛乳で割るなど様々なアレンジを楽しむことができる。楽しさを伝えるため、同社はInstagramの公式アカウントでアレンジメニューの紹介などを行っている。

1ケースで8本しか運ぶことができない1.5リットル飲料は、ドライバーの労働時間に制限が課される「2024年問題」おいても課題となる。1本340ミリリットルの同商品のシェアを拡大することで物流の効率化を図る狙いもある。炭酸水メーカーなどの普及が進んでいることも踏まえ、将来的にはスタンダードな商品に成長していくことも想定している。広報担当者は「新たな飲用文化の創出に挑戦したい」と意気込みを語った。

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