カジュアル向け商品で培ったノウハウ生かす
ワークマンは機能性とデザインを両立した職人向けのワークウェアシリーズ「PROCORE」を展開している。今年2月に「丈夫さ」を強みとする「DURABLE」を新たにラインナップ。従来から展開する「涼しさ」をコンセプトとした「ARX」もレギンスなど小物商品を追加し、夏商戦に備える。主なターゲットは職人だが、若年層や女性の職人も増えていることを踏まえ、シルエットなど見た目も重視。同社は女性をターゲットとした「#ワークマン女子」、子ども服などをそろえる「Workman Kids」などを通じて、カジュアル向けのアイテムも多数展開しており、作業着にもノウハウを生かしているという。2024年春夏の同シリーズの売上目標は70万点以上を掲げる。
2021年夏に発売開始した「PROCORE」シリーズは職人に向けた作業着ブランドで、2023年の販売数は約85万枚。通算では170万枚以上を誇る。競合のワークウェアと比べて価格は3分の1から5分の1程度。夏を快適に過ごすには衣類の生地を薄くする必要があるが、作業着として使用するには耐久性も必要とされる。一方、耐久性の高い素材を使用すると価格が高くなるという課題があり、同社は海外の生産工場で閑散期を見計らって大量発注を行うことで、価格面の課題をクリアした。
より過酷な作業現場を想定した「DURABLE」は2024年2月に発売。衣料品の製造販売を手掛ける三菱商事ファッションと共同開発した新素材「ONI-TEX」を使用。高強度耐摩耗ストレッチナイロンの利用で、同社の従来品と比較して約4倍の強度を誇り、耐摩耗試験では20万回の摩擦に耐えた。引き裂きにも強く、500ミリリットルのペットボトル5本(約2.5キログラム)の負担をかけても破れにくい。現在は「デュラブルジャケット」「デュラブルテーパードパンツ」などを展開している。
「PROCORE」シリーズとして展開している「ARX」は、高い遮熱性が最大の特長で、暑い中での作業に適している。「遮熱-7℃ STRETCH半袖ワークシャツ」「遮熱-7℃ STRETCHショートパンツ」を発売中。新たにレギンスなどの小物商品を追加し、5月上旬には「ICE SHOTレギンス」、下旬には「ICE SHOT 長袖コンプレッション」「ICE SHOT バラクラバ」「ICE SHOT アームスリーブ」を発売予定だ。
作業着市場について、広報部の松重尚志氏は「人口減少によって作業着全体の市場は縮小しているが、若い世代の職人が増えたことでデザイン性が求められている」と話す。同社はカジュアルウェアのノウハウを作業服にも転用。女性の作業者も増えており、男女共に普段着としても利用できるデザインを意識。職人以外の一般客の購入も増えているという。松重氏は「若い職人や女性の職人などたくさんの人に手に取ってもらい、品質を実感してもらえれば」と意気込みを語った。
ラインナップが増えた「PROCORE」シリーズをアピールするため、店頭では専用コーナーを設けているほか、オンラインストアでも店頭への送客を促す。送料無料の店頭受け取りが人気で、オンラインストアの利用者の約8割が店頭で商品を引き取っているという。
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