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審査員直伝「販促コンペ」の傾向と対策 自分にしかない「エゴ」が突破のカギに

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3月29日、第16回「販促コンペ」が応募を開始した。「販促コンペ」は、企画を生業としているクリエイターだけではなく、プランナー・クリエイターの卵である学生も同じ土俵で戦う「企画の異種格闘技戦」。そして、その企画を審査するのもまた、業界の第一線で活躍するプロたち。ただのアイデアだけに留まらない、「人が動く企画」を審査するのが彼らだ。ここでは、審査員4名に「販促コンペ」の「傾向」と「対策」について語り合ってもらった。

※本記事は月刊『販促会議』2024年6月号にて全文をお読みいただけます。
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ADKマーケティング・ソリューションズ(addict)
クリエイティブディレクター/クリエイティブ・テクノロジスト
貞賀健志朗氏

楽天ビッグデータのエンジニアを経て、現職。テクノロジーを活用した五感の体験デザイン、スタートアップの実証実験や社会実装、研究組織との共創プロジェクト、新規事業開発の伴走支援など、文理を横断したコミュニケーションを追求。D&AD、Spikes Asia、ADFEST、ACC、文化庁メディア芸術祭など受賞多数。

電通プロモーションプラス
クリエーティブディレクター/コピーライター
菊池雄也氏

コピーライターを本拠地に、ムービー・グラフィック・プロモーション・イベント・Web・SNSキャンペーンなど、枠にとらわれないクリエーティブワークを実践。日本コカ・コーラ「渋谷カウントダウン」、テレビCM「#コークで乾杯」「TOKYO 2020+1」などを手掛ける。日本コカ・コーラ「シークレット・メッセージ」で第1回販促会議賞グランプリを受賞。実は八丈島出身の海人。

Droga5 Tokyo,Part of Accenture Song
グループストラテジーディレクター
津田 裕氏

国内広告会社を経て、2002年外資系広告会社入社。ストラテジストとして、IT、コンタクトレンズ、ゲーム、飲料、アミューズメントパーク、服飾、菓子、トイレタリー、自動車、タバコ、映画配給会社、製薬会社、メディア、酒、動画配信サービスなどを担当。APAC EFFIE AWARDS、WARC Prizeなど海外広告賞の受賞多数。2023年12月Droga5 Tokyoに加入。

電通
プランナー
來住貴宏氏

2008年大広入社、2017年より電通。「企画は、明るく・楽しく・元気よく!」が合言葉。“人が動く”視点を大切に、テレビCM・PR・デジタル・アクティベーションなど、あの手この手を駆使して様々な課題解決に取り組む。受賞多数。

第16回「販促コンペ」の応募締切は6月6日(木)13時!

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それぞれ経験年数の異なる審査員4名が集結

──本日は、第16回「販促コンペ」の審査員を務める4名に集まっていただきました。改めて、読者に向けて自己紹介をお願いします。

貞賀:ADKマーケティング・ソリューションズの貞賀です。最近は新規事業の立ち上げやスタートアップ事業の社会実装を手伝ったりしています。販促コンペにはちょうどコロナ禍の時に参加したので、審査員を務めるのは今年で4年目になります。

菊池:電通プロモーションプラスの菊池です。クリエーティブを中心にコピーやCM領域を担当することが多いです。第1回「販促コンペ」の日本コカ・コーラの課題でグランプリを受賞したご縁もあって、そこからずっとコカ・コーラさんのお仕事をさせていただいています。私は去年から審査員に参加したので、今年で2年目ですね。

津田:津田と申します。僕は、昨年12月からアクセンチュア ソング傘下のDroga5 Tokyoに所属していますが、前職では音楽配信サービスや風邪薬などを担当していました。審査員は今年で何年目になるのかな……。むしろ教えてほしいくらい(笑)。

來住:電通の來住です。よろしくお願いします。最近は、ニチレイ「本格炒め炒飯」のテレビCMといったCR領域から、KATE「リップモンスター」のバーチャルワールドなどデータを駆使して顧客体験を変えていくようなCX領域まで幅広く担当しています。私もこの取材を受けるにあたって計算してみたら、2016年から審査員を務めているので今回で9年目になります。なのでその前から参加されている津田さんは確実に2桁にいっていると思いますよ(笑)。

企画のシンプルさと実現可能性の高さ

──初めて審査をされた時から、「販促コンペ」応募企画に対する印象は変わりましたか?

貞賀:やっぱり3年前と比べて応募数が増えましたね。プランナーや普通の社会人、学生など様々なバックボーンを持つ方が応募していますし、○○部門といったカテゴリを設けていないので、その分自由度の高い企画が多いのはずっと変わらない印象です。

來住:最初に審査員を務めた8年前と比べて、全体的なレベルが上がっているのは感じます。審査員初期の時は、どうにかしてどれかを上に上げないといけないのか……と悩むことも正直ありましたが、最近は逆にどれも落としたくないなと悩んでしまっています。

津田:本当にそう。作品全体のクオリティが底上げされていますね。逆にある種のテンプレートっぽさを感じさせる企画も増えてきているような気がします。

菊池:いかに自分らしい企画をつくっていけるかがより重要になってきていますよね。でもやっぱり自分が応募したときから、「人が動く実現性のある企画」っていう評価の軸は変わっていないと感じます。

──これまでの「販促コンペ」で、皆さんが特に印象に残っている作品はどのようなものでしょうか。

津田:一番記憶に残っているのは、原稿にぎっしりとその商品との個人的な物語を書き綴った作品ですね。「自由だな!」と思いましたし、やっぱり企画の根っこには人の情熱があるんだなと。

菊池:そういう熱意とか思いが見える企画はやっぱり印象に残りやすいですよね。あとは「これがあったらいいな」を感じさせるような、実現しているのが具体的に想像できるものは強いと思います。第12回でグランプリを獲得した「キャッツアイセイケース」や、去年ゴールドを獲得した「初日の電」などはまさにそういう企画でしたよね。

貞賀:その中でも、去年グランプリを受賞した「セトリレシート」の実現可能性の高さは目を見張るものがありませんでしたか?昔からあるレシートというものに歌唱履歴というエッセンスを足しただけといえばそうなんですけど、そのシンプルさが逆にアイデアとして強さを感じましたね。

來住:わかります。その手があったか!って感じで。それでいうと、14回グランプリの「オセリポ」も印象に残っていますね。誰もが知っているオセロなのに、石の置き方ごとの必殺技がこんなにたくさんあるんだという驚き。それに加えて、その技名をスマホが読み上げてくれて実況してくれるというテクノロジー面での工夫もあって、とにかく発見感がすごかったです。

津田:「オセリポ」は一次審査の時から抜群に光ってましたね。去年もやっぱり「セトリレシート」がとんでもなく光っていて。カラオケボックスって歌うだけじゃなくてその空間を誰と過ごすか、どういう雰囲気の会だったかが思い出として結構重要だったりするじゃないですか。そういった「思い出を残す」っていうカラオケの価値を可視化して、ほとんどお金をかけずに企画にしているのがすごいと思いましたね。

課題解決の一歩先を見据えたアイデアが強い

──皆さんが審査を行うにあたって、重要視しているポイントとは何でしょうか。

來住:僕は、アイデアの解像度の高さを意識しています。……

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……本記事の続きは、月刊『販促会議』6月号にてお読みいただけます。第16回「販促コンペ」審査員による座談会や、森下仁丹120周年リブランディング施策「#タイムスリップ仁丹タクシー」で実際に使われた企画書も掲載。「人が集まる、商品が売れる」アイデアと事例を多数紹介しています。

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