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キリンビール、機能系ビールが好調に推移 「糖質ゼロ」リニューアル

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リニューアルで機能系ビールの懸念を払しょく

キリンビールは「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を4月製造分からリニューアルし、パッケージや中味を刷新した。健康意識の高まりを背景に、糖質オフ・ゼロなど「機能系ビール」市場は拡大傾向で、同商品の2024年1~3月の累計販売数量は前年比1割増となった。一方、「機能系ビール」に対して「おいしくない」というイメージを持っている人は依然として多く、リニューアルを通じて払拭する狙い。広報担当者は「夏の最盛期前に、ブランドのコンディションを高めたい」と話した。

リニューアルを通じて「おいしさ」をアピールしている「キリン一番搾り 糖質ゼロ」

「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は2020年10月6日に発売開始。同社によると、ビールで「糖質ゼロ」を国内で初めて実現した商品だという。麦汁ろ過工程において、最初に流れ出る麦汁を使う「一番搾り製法」が特長で、約5年の歳月と350回以上の試験醸造を経て完成。広報担当者は「ビールらしい、雑味がない澄んだ麦のうまみ」「飲み飽きない味わい」が競合の糖質ゼロビールとの差別点だとしている。40~50代男女のビール飲用者に好まれており、2023年3月末時点で累計4億本(350ミリリットル)を突破した。

コロナ禍以降も顧客の健康意識は依然として高く、ビール類市場が縮小する中でも機能系ビールは堅調に推移。酒税改正による減税のほか、昨年4月のリニューアルが追い風となり、普段は機能系ビールを飲用しない人の購入も増えているという。広報担当者によると「リニューアルの好調な流れが直近まで継続している」と話す。

今回のリニューアルでは、製造過程における3つの製法を変更し、飲みごたえと飲みやすさを向上させた。「キリン一番搾り生ビール」にも採用されているビールらしいコクや飲みごたえを付与する「デコクション製法」を取り入れたほか、ホップを発酵中に漬け込むことでビールらしい香味を強化した。発酵条件を見直すことで発酵由来の香りを増し、酸味や雑味も抑えた。パッケージにおいては、シンボルの聖獣や「KIRIN BEER」と書かれた帯を中心にしたほか、濃紺×金色の印象を高めることで、顧客がビールに求める品質感を強化したという。

糖質オフ・ゼロ系ビール類の課題は「おいしくない」というイメージを持つ人や、「自分には関係ない」と考える人もまだまだ多い点。広報担当者は「普段、機能系ビール類を買わないお客様にも『糖質とおいしさは無関係』という気づきを与える新CMやデジタル広告、店頭施策を広く展開したい」と今後の展望を語った。

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訂正:「キリン一番搾り 糖質ゼロ」の商品写真に誤りがありました。現在は正しいものを掲載しています。