選手は不自然な撮影に気づいている 盗撮する人が「自然淘汰」される熱狂へ SVリーグの啓発動画、2週間で36万回

バレーボールSVリーグは7月8日、アスリートの盗撮や不適切な画像・動画投稿の抑止、啓発を目的としたショート動画を公開した。長年バレーボールに携わる菊地幸夫弁護士と、TikTokクリエイターのゆうさくスポーツが出演し、TikTokなどのSNSで配信している。

@sv.league 「これって犯罪じゃないんですか?」   アスリートの盗撮や不適切な画像・動画投稿の抑止・啓発を目的としたショート動画をTikTokと共同で公開しました。 本動画をもとに問題への理解を深めていただくきっかけとなることを期待しています。   出演:菊地幸夫弁護士、ゆうさくスポーツ @ゆうさくスポーツ 制作:ゆうさくスポーツ、TikTok、SVリーグ #SVリーグ #バレーボール @TikTok Japan ♬ オリジナル楽曲 – SV.LEAGUE

動画は、ゆうさくスポーツが不適切な撮影や投稿の事例を示し、菊地弁護士に見解を聞くショートドラマ形式。SVリーグは、アスリートの写真や動画を性的目的でSNSやWebサイトに掲載することを禁止している。あわせて、盗撮や不適切な撮影自体も許さない姿勢を示している。

Vリーグ時代から対策、それでもなくならない盗撮

制作の背景には、盗撮について選手やクラブから寄せられた相談、会場での報告、SNSやYouTubeへの投稿がある。

SVリーグは、前身のVリーグ時代から会場内の見回りや、不審な撮影が疑われる観客への声掛け、不適切な撮影をやめるよう求める注意喚起を続けてきた。YouTubeで啓発動画を公開したほか、女子選手については、観客の前でストレッチを行わず、実施する場合はジャージを着用するよう各クラブに周知したこともある。

発生件数の増減については、警察が扱った件数、会場での声掛け件数、Web上の投稿数など、何を基準にするかによって変わるため、明示することは難しいという。しかし、広報・プロモーショングループ ダイレクターの鳥山聡子氏は、他競技を含めて社会的に問題が指摘され、リーグとしても対策を続けてきたにもかかわらず、盗撮や不適切な撮影は「一向に減らないというか、なくならない」と話す。

違反者と周囲のファン、双方に行動変容を促す

動画を届けたい相手は、不適切な撮影をしている本人と、一般のバレーボールファンの双方だ。

SVリーグは、違反者本人への直接的な抑止と、ファンとともに盗撮を許さない雰囲気をつくることを同程度に重視する。問題を目撃した人に通報を促すことは、その次に位置づけている。

菊地弁護士には、法律上の問題を示し、本人への警告につなげる役割を期待した。現在も指導者としてバレーボールに携わっていることに加え、テレビなどで広く知られるキャラクターを生かし、「あまりシリアスに怖くなりすぎない」内容にする意図も一部あったと広報・プロモーショングループの谷嶋俊太氏は説明する。

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