市内の飲食店に “青い” 食べ物が並ぶ 青梅市が今夏開催の「群青紀行」に注力する背景

青梅市シティプロモーション課観光係は、観光プロモーション「OmeBlue」を軸に、青梅の魅力を発信する取り組みを推進。現在開催されているプロモーション施策「群青紀行」(9月30日まで)では、見た目が青色の “新ご当地スイーツ” を市内の各店で限定販売している。施策を担当する桶川和夫氏(青梅市 地域経済部 シティプロモーション課 観光係 主事)にその背景を聞いた。

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現在開催中の「青梅の青を巡る旅 群青紀行 Food&Drink Collection」。開催期間は9月30日まで。

新たな “ご当地スイーツ” を市内の飲食店と開発

今年度展開している「群青紀行」は、令和7年度に実施した「群青文学」の第2弾にあたる事業です。

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2025年度に開催した「群青文学」のポスター。

きっかけは、東京都の「DXによる観光データ活用等支援事業」。御岳山周辺など市の西部地域の観光客はコロナ禍以前の水準に戻りつつある一方、塩船観音寺などがある東部地域は観光消費額の回復が遅れていることが判明しました。また、市内の飲食店などへの聞き取りでは、2月と8月の「ニッパチ」と呼ばれる閑散期に来客数や売上が落ち込みやすいことも判明。加えて、青梅は独自グルメが少ないといわれることも、観光面の課題でした。

そこで着目したのが、2022年度に開発した新ご当地料理「青梅・奥多摩ごぜん」に続く “新ご当地スイーツ” の開発支援です。開催時期をあえて「ニッパチ」の夏場に設定し、東部地域の観光消費額の底上げを狙いました。新名物とするにあたっては青梅独自のコンセプトに沿うものにしたいと考え、「OmeBlue」に焦点を当てました。「OmeBlue」とは、江戸時代に栄えた織物「青梅縞」の藍色や多摩川の渓流の青、市名にも通じる「青」をテーマにした観光プロモーションです。

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2022年度に開発した「青梅・奥多摩ごぜん」は、水と土に恵まれた同市で収穫した食材を用いた料理。連携する市内の飲食店ごとにオリジナリティ溢れるメニューが用意されている(画像は公式サイトより)。

食べ物で避けられがちな「青」をあえて押し出す

一般的に食べ物では敬遠されがちな青を前面に押し出すことで見た目のインパクトを狙い、ターゲットは20~30代女性に設定。対象地域を東部地域に絞って事業者の上限を設けずに募集したところ、想定を上回る20事業者の参加が集まりました。

各店舗が青にちなんだ商品を開発し、それぞれの商品にまつわる短い物語をInstagramでストーリー仕立てに紹介。ポスターも商品の青が引き立つシンプルなデザインとしました。約2カ月間の実施の結果、売上は330万円を超え、青の商品をきっかけに他商品の購入にもつながる波及効果も生まれ、参加事業者の8割以上が「また参加したい」と回答するなど、大きな手応えを得ました。

「群青紀行」ではさらに規模を拡大

今年は対象地域を広げ、募集事業者数を30に拡大。商品の種類もスイーツから食べ物全般へと拡大しました。初の試みとしてデジタルスタンプラリーも導入し、名称を「青梅の青を巡る旅 群青紀行 Food&Drink Collection」に改めました。市内飲食店を広く紹介するとともに、フォロワー1.4万人のInstagramアカウント「omeblue.tokyo」の認知拡大にもつなげたいと考えています。

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「群青紀行」リーフレットより。デジタルスタンプラリーも実施することで、より多くの飲食店を巡回してもらえる仕組みをつくっている。

青梅市の公式Instagram「omeblue.tokyo」でも施策を宣伝している。

行政だけで発信できる青梅の魅力には限りがあることから、「OmeBluePR隊」を発足し、青梅を愛し自ら発信してくれる市民や事業者などを募ることで、魅力発信の強化を図っています。行政の役割は仕組みをつくることであり、そこに賛同してくれる市民や事業者とともに官民連携で魅力を届けていくことこそが、私たち広報にとって重要な役割だと捉えています。

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桶川和夫氏

青梅市 地域経済部 シティプロモーション課 観光係 主事

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