「助けてください」…開幕迫るアジア大会 宿泊施設の環境に苦言相次ぐ

9月19日に開幕する「愛知・名古屋アジア大会」だが、選手らの宿泊施設を巡って、海外メディアが相次いで報道している。同大会ではコスト削減や環境への配慮などから選手村を新たに建設せず、選手や関係者はクルーズ船や仮設のコンテナ宿舎、ホテルに宿泊することになっている。しかし、部屋の不足やコンテナ宿舎の設備などについて、選手らが苦言を呈する事態になっている。

写真 陸上のトラック

Unsplash/Austris Augusts

同大会を巡っては、当初は最大1万5000人としていた選手や役員の総参加人数が1万6000人~1万7000人程度に増える見込みとなり、大会組織委員会が主催者であるアジア・オリンピック評議会(OCA)に是正を求めていた。大会組織委員会の会長を務める大村秀章・愛知県知事は8月25日、記者会見で「予算は1万5000人分しか用意しておらず、それ以上は支払えない」と発言し、人数の増加に対応できない考えを示していた。こうした事態を受け、組織委は8月29日、7月の期限までに登録した選手と役員に対しては、「大会にふさわしい宿泊施設が提供されている」と、OCAと共同声明を出していた。

施設の質についても、報じられている。韓国などのメディアは、同国のバスケットボール男子代表の辺俊亨選手がSNSに投稿した内容を紹介。動画には、配管から水が漏れ、濡れた床が映っており、「助けてください」というコメントが付け加えられていた。

また、AFP通信によると、フィリピンの選手団も宿泊施設に苦労しているという。自国の選手全員の部屋は確保できたものの、役員やコーチらはみずから宿泊先を探したり、民泊を利用したりする事態になっていると紹介。フィリピン・オリンピック委員会長の「コーチなどの一部役員は、別のホテルやエアビーアンドビーへの移動を余儀なくされた」とのコメントも掲載している。

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