“検索×マップ×位置情報”で情報発信

Web上に情報があることが重要な点は、誰も異論がないだろう。しかし、店を開けば当たり前に顧客が来るわけでもなければ、ずっと同じ品物が売れるわけでもないのと同様に、「発信」して知らせ、適切に「更新」して初めて、顧客向けの情報はその力を発揮する。問題は、発信先が増えたことによる労力の増大と、どのように更新していくべきか、にある。そこで役に立つのが「Yext(イエクスト)」だ。

デマンドに直結する情報発信をサポート SEOからMEO(Map Engine Optimization)へ

Yext(イエクスト)代表取締役 会長 宇陀 栄次 氏
うだ・えいじ/日本アイ・ビー・エムで理事として複数の事業責任者を歴任した後、2004年4月にセールスフォース・ドットコムの代表取締役社長に就く。その後10年に渡り同社の日本事業を牽引。2017年7月にYextの代表取締役会長に就任。

「情報発信」という語句は実は歴史が浅い。四字熟語のような用法は平成期から普及し、80年代以前にはあまり見られないものだった。人々の口に上ることを後押ししたのはインターネットだろう。しかし、いまや新時代。「情報発信」の考え方も更新する必要がある。

多くの企業が“情報発信”のためにWebサイトを充実させたり、サイトへ誘導するためのSEO(検索エンジン最適化)施策に投資したりしています。

しかし、検索結果として表示されるうちの70%は、口コミやポータルサイト、ソーシャルメディア上の情報。自社Webサイトに情報を置いておくだけでは十分な“情報発信”とは言えません。

消費者が用いる端末もスマートフォンが主流となりました。検索している人の現在地点を検出できるようになったいま、「どこで」検索しているかが、必要とされる情報にも影響を及ぼします。仮に現在地付近に自分たちの店舗があるのに、検索結果になければ商機を逸してしまう。

さらに今後、音声検索が主流となれば、キーワードも「近くのそば屋」などの感覚的な、その瞬間で求めるものになります。つまり、検索ワードが欲求を写し取ったものとなるのです。

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