なぜ「OSAMU GOODS」は50年経っても色あせないのか、原田治が残した「かわいい」の設計を探る展覧会

8月1日に横浜・そごう美術館にて、「The 50th Anniversary OSAMU GOODS展」が始まる。

写真 原田治の作品

©Osamu Harada/Koji Honpo

イラストレーターとして活躍し、カルビー「ポテトチップス」のキャラクター「ポテト坊や(通称)」(1976年)、ミスタードーナツのプレミアム(景品)イラスト(1984年~)、崎陽軒の「ひょうちゃん」醤油入れ(1988年)など多くの名作を残している原田治氏(1946-2016)。

OSAMU GOODS(オサムグッズ)は原田氏がイギリスの伝承童話マザーグースに着想を得て、1976年に誕生。化粧小物メーカーであるコージー本舗が製造、関連会社のDUSTY MILLER社で販売された。

OSAMU GOODSのデザインコンセプトは、 「失われた古きよき時代のアメリカ」。イメージは60年代のアメリカの雑誌『Seventeen』などで目にした女の子や、ハリウッド映画に登場するかわいい女優たちだ。彼女たちの身のまわりにある小道具、生活雑貨がヒントとなった。原田氏が掲げた〝かわいい″の定義「明るく、くったくがなく、健康的な表情であること。そこにわずかな淋しさや切なさを隠し味にすること」は、作品の中に鮮やかに表現されている。

当時発売された商品は、アイテムの決定から素材や形も含め、すべてのデザインを原田氏が手がけ、その点数は4000点以上にも上る。海外製の雑貨のような色使いやハイセンスなデザインが話題になった。そんな「持っているだけで大人っぽい」、他のファンシーグッズとは一線を画す憧れのアイテムとして、1970年代後半から90年代にかけて中高生から20代の女性を中心に絶大な人気を博した。特にスクールバッグは、当時、革の学生鞄の持ち手にかけて持つことが流行した。

写真 OSAMU GOODS

写真 OSAMU GOODS

「OSAMU GOODS NEWS VOL1」 会報誌創刊号 1991年(左)、
季刊小雑誌「OSAMU GOODS STYLE」NO.5 1993年(右)
©Osamu Harada/Koji Honpo

写真 OSAMU GOODS

写真 OSAMU GOODS

ショップバッグ vol.23 1983年
©Osamu Harada/Koji Honpo

原田氏は、かつてOSAMU GOODSについて次のように語っている。
「OSAMU GOODSっていうのは部屋に生けてある花と似ていると思うんです。生活に絶対なければいけないものではないけれど、あるととっても楽しい気分になってくるでしょう?僕にとってOSAMU GOODSは言葉にかわるメッセージっていうところかな」

本展では、2026年に50周年を迎えるOSAMU GOODSの魅力を、当時の資料とともに紹介。時代を超えて多くの人々に愛される背景や、そのデザイン哲学に迫る。

会場構成は五十嵐瑠衣氏、キービジュアル制作からグラフィックデザインまでアートディレクションを担当するのは服部一成氏。両氏は2019年から2024年まで全国巡回し好評を博した『原田治展「かわいい」の発見』のクリエイティブを担当している。

横浜会場限定とオンラインチケット限定で、ミュージアムトートバッグも発売される(予定数に達し次第、販売終了)。

写真 OSAMU GOODS

写真 OSAMU GOODS

歯ブラシ 1970年代後半~1980年代前半(左)、『OSAMU’S MOTHER GOOSE』布製絵本(コージー本舗) 1976年
©Osamu Harada/Koji Honpo

写真 OSAMU GOODS

写真 OSAMU GOODS

グラス 1991年 ©Osamu Harada/Koji Honpo

写真 OSAMU GOODS

写真 OSAMU GOODS

スクールバッグ 1982年(左) タオル 1991年(右)
©Osamu Harada/Koji Honpo

写真 原田治の作品

ポーチ 1980年 ©Osamu Harada/Koji Honpo

 

The 50th Anniversary OSAMU GOODS 展

会期: 8月1日(土)〜31日(月)
会場: そごう美術館(そごう横浜店 6階)
時間: 10:00〜20:00(最終入館時間 19:30)
(そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がある)
入館料: 一般1,400円、大学・高校生1,200円、中学生以下無料
(税込)
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