【20代SNS本音座談会】Instagramは「近況報告の場」へ? setlog台頭に見るプラットフォーム分断の現在地

「今の20代は、SNSでどのように繋がっているのか?」新しいSNSアプリが次々と誕生するなかで、ユーザーの使い分けやコミュニケーションのあり方も大きく変化しています。今、本当に時間を割いているSNSは何なのでしょうか。そして、複数のプラットフォームをどのように使い分けているのでしょうか。

今回は、東京大学大学院情報学環教育部でメディアやコミュニケーションを学んだメンバーの企画のもと、20代の男女3名による座談会を実施。SNSトレンドに敏感な世代のリアルな使い分けから、マーケターが押さえておくべき「プラットフォーム分断」の現在地を探ります。

※本記事は、東京大学大学院情報学環教育部の有志と『宣伝会議』編集部が連携する「宣伝会議学生記者」企画により制作されました。企画・取材・執筆は同教育部修了生(櫻井)が担当し、座談会は2026年8月18日に実施されました。

【参加者プロフィール】

櫻井恵(モデレーター):26歳会社員
佐藤さん:24歳大学院生
あやさん:26歳会社員
つなさん:26歳

Instagramは「日常の投稿」から「特別な記録」の場へ?

━━まずは普段よく使っているSNSや、時間を割いているアプリについて教えてください。

あや:メインで使っているのはXで、主に推し活などの情報収集目的です。ほかにはInstagramや、最近話題の「setlog」も利用しています。

つな:私はInstagramとXを中心に使っていて、日常の短い記録としてSnapchatとsetlogを日に1回ほど開くような使い方をしています。

佐藤:私は大学院で教育学や対人関係を研究していて、普段使うアプリはLINEとInstagramが中心です。LINEは国内の友人と連絡するため、Instagramは留学時代に海外の友人と近況を共有するために始めました。学生時代は対面でのコミュニケーションが中心なこともあり、SNSの利用は必要最低限に留めているタイプです。

━━あやさんとつなさんは、学生時代と現在でSNSの使い方に変化はありますか?

あや:私たちが学生の頃は、ちょうどInstagramが急速に普及し始めた時期でした。当時は日常の些細な出来事からサークルのイベントまで、リアルタイムで頻繁に投稿していた記憶があります。

つな:本当にそうですね。以前は日常のちょっとした出来事でもストーリーズに投稿していましたが、最近は旅行や結婚式といった「特別なイベント」の時くらいしか投稿しなくなりました。

あや:リアルタイム感へのこだわりが薄れましたよね。数か月前の写真を後からまとめて投稿することも増えました。そう考えると、Instagramは「今この瞬間の出来事を共有する場所」からは少し変化してきていると感じます。

━━その使い方の変化には、どのような背景があるのでしょうか?

あや:フォロワーとの関係性の変化が大きいと思います。出会った人と気軽にアカウントを交換しても、その後も頻繁に交流が続く人は一部だったりします。そうした背景から、不特定多数に近い距離感のフォロワー全体に向けて、日々のリアルタイムな日常を発信することに少しハードルを感じるようになりました。

つな:投稿に対する心理的ハードルは確かに上がっていますね。

あや:Facebookは結婚や転職といったライフイベントの報告の場として使われていると思うのですが、Instagramも徐々にフォーマルな「近況報告の場」へシフトしている印象を受けます。気軽に日常を出す場というよりは、しっかりと残したい思い出を共有する場になってきているのかもしれません。

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