Suica新キャラ、二次創作だらけで勝手に“キャラ立ち” 生成AI時代は「ユーザーがキャラクターを育てる」 ミャクミャクにも通じる成功キャラの方程式

JR東日本が9月8日に発表した「Suicaのペンギン」の後継キャラクター候補3案をめぐり、SNS上で思わぬ盛り上がりが起きている。

同日公開されたのは、リスをモチーフにしたA案、うさぎをモチーフにしたB案、ポシェットにモグラを入れたオレンジ色のキャラクターのC案。9月23日まで利用者による投票を受け付け、最多票を獲得した案を新たなイメージキャラクターに採用する。投票初日にはアクセスが集中し、Webページが一時システムエラーになるほどの関心を集めた。

発表直後には「ペンギンを返して」など従来のキャラクターを惜しむ声も目立ったが、その後、ユーザーによるファンアートが相次いで登場。「3匹全部採用してほしい」「描いてみたらかわいく思えてきた」といった反応も広がっている。企業が用意したキャンペーンではなく、ユーザーの二次創作がキャラクターへの見方を変え始めた格好だ。

後継キャラクター候補3案

ファンアートで「かわいく見えてきた」

候補発表直後のSNSでは、25年間親しまれてきた「Suicaのペンギン」と比較し、3案に戸惑う反応も少なくなかった。ところが同日夜ごろから、候補を題材にしたイラストが相次いで投稿された。

3匹を一緒に描いた作品や、それぞれの性格、関係性を想像した作品など、公式が提示した立ち絵にはなかった場面がユーザーの手によって次々と生み出されている。イラストに加え、生成AIを活用してキャラクターを独自に解釈した投稿も見られ、公式が設定していない「3匹の物語」がSNS上で形成されつつある。

こうした投稿を目にしたユーザーからは、当初の否定的な反応から一転して、「愛着が湧いてきた」「全キャラかわいい」「3匹とも採用してほしい」といった声も出始めた。こうした二次創作はこれまでも様々なキャラクターや商品で見られたが、今回は生成AIにより高クオリティな作品が短時間で数多く投稿され、発表直後から動画作品まで現れていたのが特徴的だ。

JR東日本自身がファンアートの投稿を促すキャンペーンなどを展開していたわけではないにもかかわらず、キャラクター単体のデザインを見るだけでは分からなかった「動いたときの姿」や「3匹の関係性」を、ユーザーが先回りして提示した形となった。

一方、新キャラクターの選考段階では、今回の現象につながるような基準も設けられていた。

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