おなじみ「筆文字」ロゴ脱却の「串カツ田中」丸椅子も背もたれ付に変更? 顧客層に課題

2026年9月、ユニシアホールディングスが運営する「串カツ田中」は創業以来初のリブランディングを発表した。それに伴い、内装や店頭のデザインも徐々に刷新予定。女性を中心とした来店客層の拡充を目指している。

「従来のロゴは説明的だった」

「串カツ田中」は2008年に東京・世田谷に第一号店をオープン。筆文字の看板、屋台風の丸椅子など、手ごろな“大衆酒場”を打ち出し、住宅街を中心に店舗を展開してきた。

9月4日に開催された記者発表会において、今回初のリブランディングに至った経緯を、同社の代表取締役会長兼社長 貫啓二さんは次のように説明する。

「当社が創業したのはリーマン・ショックの頃。マーケットが冷え込む中で、大衆性を打ち出したことで一定の活躍ができ、多くの方に存在を知っていただけました。しかし『田中』の知名度が高まってきたいま、より多くの層に楽しんでいただけるように内装や店構えを変えていくべきだと考えました」。

背景には、客層の課題が。「居酒屋らしい店構えとは裏腹に、立地もあってか、家族層に多くご利用いただける居酒屋チェーンに成長しました。その中で課題があるとすれば、女性同士のお客さまが少ないこと。やはり店構えにハードルを感じられているのでないかと感じています。女性同士はもちろん、家族連れのお客さまにもよりご利用いただきやすい、居心地の良い空間にしていきたいと考えるに至りました」。

新たなタグラインとして掲げたのは「今日も、田中で。」。「串カツ田中」ではなく「田中」と呼ばれるような親しみを持たれたいという思いと、何を食べようか迷う際にも「今日は田中に行こう」と選ばれるような手軽さを感じさせるブランドになりたいという思いが込められている。

今回刷新するのは、内装や外装、そしてブランドロゴだ。ロゴデザインはアートディレクターの秋山具義さんが手がけた。「正直これまでのロゴも本当に気に入っていたんです。不満もなく、変える必要もないかと思いました。ただ現在店頭に掲げている『名物』『串カツ田中』『大阪伝統の味』という表記だと、非常に説明的です。自分たちが何者か知られていない頃には意味がありましたが、『田中』を知っていただいたいま、よりシンプルで、パッと見で目に付くものに変えたいと考えました」(貫さん)。

ロゴ

同社の新たなブランドロゴ

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