群馬県前橋市で9月19日、「第1回前橋国際芸術祭2026」が開幕する。会期は12月20日まで、水曜の休場日を除く80日間。前橋市中心市街地の美術館やホテル、商店街、空きビルなど19会場で、現代アートのほか、建築、ファッション、詩、演劇、音楽、食などのプログラムが繰り広げられる。
開催テーマは「めぶく。Where good things grow.」。2016年に前橋市と田中仁財団が策定した、同市のまちづくりビジョンを引き継いだ。
実行委員長兼総合プロデューサーは、同市出身でメガネ専門店「JINS」を展開するジンズホールディングスの代表取締役会長CEO、田中仁氏。プログラムディレクターは、東京藝術大学准教授でアーツ前橋チーフキュレーターの宮本武典氏が務める。
空きビルや商店街を含む19会場
展示会場は、アーツ前橋や白井屋ホテル、まえばしガレリア、前橋文学館、旧近藤時計店、ハウゼビル、中央通り・弁天通り商店街など19カ所。このほか、公式マップには建築や屋外作品を巡る29地点を掲載した。各会場を徒歩でつなぎ、街を歩きながら前橋の建築や歴史に触れる構成とする。
参加アーティストには、マルタン・マルジェラ、蜷川実花 with EiM、石川直樹、川俣正、渋谷慶一郎、最果タヒ+佐々木俊、山縣良和、落合陽一らが名を連ねる。
2008年にファッション界を退いた後、アーティストとして活動するマルジェラは、アーツ前橋で「PODIUM」を発表。まえばしガレリアとShop rin art associationにも作品を展示する。
蜷川実花 with EiMは、ハウゼビル4階に残る旧店舗を舞台に、建築や家具、設備を取り込んだサイトスペシフィック作品「空だけは、こっちを見てこなかった」を発表する。旧近藤時計店では、最果タヒと佐々木俊による、言葉とデザインを組み合わせた作品などを展示する。
蜷川実花はクリエイティブチーム
川俣正は、ヴェネチア・ビエンナーレやドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクトなどの国際展に参加。国内では「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭2010」に出展している。石川直樹も、瀬戸内国際芸術祭2010と大地の芸術祭2012で作品を発表した。
川俣正は、木材や建築廃材などを用いて、既存の都市空間や自然環境に適応・介入するサイトスペシフィックなインスタレーションを展開することで知られるアーティスト。今回は《Tree Hut》を2基設置する。(東和銀行本店併設「憩いの広場」)


