高知県への移住希望者に、県内の空き家一軒プレゼントします–。こんなユニークなイベントが6月7日、都内で開催された。主催は高知県のNPO法人・土佐山アカデミーで、会場には高知県の尾崎正直知事も駆けつけた。このほか、高知への移住を発表し、Yahoo!ニュースはじめネット上で話題を集めたブロガー・イケダハヤト氏も登場した。
イベントは合コンならぬ「知事コン」と銘打ったもので、知事を前に6人の移住希望者が移住後の展望と高知を盛り上げるアイデアをプレゼン。「知事特別賞」には翌日9時45分の便で「知事の隣の席で高知に行ける航空券」(提供:日本航空)を、そのほかの入賞者には「高知県内にある空き家を1年分賃料無料でプレゼント」という触れ込みでスタートした。
尾崎知事によれば、県の人口が自然減状態に陥ったのは1990年以降のこと。以来、団塊の世代が県外に流出した結果、産業や観光を支える担い手不足という課題を抱えている。知事は本企画の狙いについて、「人口減少対策という意味合いもあるが、とにかく新たな対策に取り組んでみたいという思いが強い。企業誘致だけでなく、“人材誘致”も重要。高知県を盛り上げるアイデアを持っている人を求めている」と趣旨を説明した。
「年収の8割はネット経由。以前から移住候補地を探していた」というイケダハヤト氏は今年に入り高知県を訪問。4月には再訪し物件を決め、このイベントの2日後に引っ越しを控えるという中、会場に姿を見せた。イケダ氏は「ただ引っ越すだけなのに、ニュースになって驚いています(笑)。高知に足を踏み入れてまだ間もないですが、高知で面白いことを仕掛けたい」と宣言。早速、尾崎知事とも名刺を交換し、意気投合した様子だった。
6人のプレゼンテーターはデザイナー、国家公務員、ビデオジャーナリスト、サンフランシスコ在住のコンサルタントなど多彩な面々。「独創性」「実現性」「地域性」「ドキドキ」という4つの視点から審査を行った結果、プランナーのエル・シマントさん(仮名)が優勝した。参加賞として、県の日本酒「酔鯨」やヒノキ風呂が楽しめる入浴アイテム、さらには高知県の全34市町村の転入届の詰め合わせも配られた。
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