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災害時支援に自販機活用 読売テレビが新ビジネス模索

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読売テレビ放送は18日、大阪市中央区の本社1階ロビーに、災害時などの情報発信機能を備えたコンビニ型の自動販売機「す・またんベンダー」をオープンした(写真)。同日開いたお披露目では、情報番組「朝生ワイド す・またん!」の辛坊治郎キャスターらが出席した。

通常時は飲食料などの自販機として営業するほか、災害などの緊急時のために自動体外式除細動器(AED)や使い捨てトイレ、救援工具などを備え、商品を無料提供する機能を備えた。スペース内にはデジタルサイネージを設置、平常時はデータ通信で番組PRなどの映像を映し、緊急時には災害情報や救援工具の使い方などを流す。同局内の1号店はスタッフ用で一般客は入れないが、今後新規ビジネスとして店舗展開を目指す。

お披露目でテープカットを行った辛坊キャスターは、「災害時に救援物資が届くまでの3日ほど食いつなげる。阪神大震災でもコンビニが役に立った。街に増えると万一の時の『命を助けるステーション』になる」と胸を張った。

この企画は、2010年の新人研修から生まれたもので、7年目の中堅社員と新人社員を中心に企画し実現に至った。読売テレビと自動販売機のビジネス展開を行うユカ(本社・東京)との共同開発。「このベンダーを、パーキングエリアでの設置やショッピングセンターや工場の福利厚生としてバックヤードに設置してもらいたい」(弘中謙・コンテンツビジネス局次長)。