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無報酬のデザイナー募集に批判集まる 天王寺区、「ボランティア」に表記変更

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大阪市天王寺区が広報強化策の一環として実施中のデザイナー公募について、区は告知2日後に募集内容の記載を修正した。もともとはプロのデザイナーやデザイン事務所も対象としていたが、デザインを学んだアマチュアや学生向けに切り替えた。「民間の専門的なスキルや手法を取り入れ」るとしながら、無報酬であることに批判が集まったためと見られる。

区の広聴広報グループが4日14時、「天王寺区広報デザイナー募集」として大阪市のサイト上に掲出。内容は、区が作成するポスターやチラシ、Webサイトを対象に、デザイン案の作成やアドバイスを求めるものだった。定員は設けず、任期は4月1日から2014年3月31日(延長あり)。報酬がない代わりに、ポスター上や区の広報紙、サイトなどにデザイナーの氏名を明記するとしていた。

6日14時に変更した募集要項によると、無報酬であることは変えないものの、「広報デザイナー」を「デザインパートナー」としたほか、「報酬なし」を「ボランティア」、「業務」を「ご協力」にするなど細部の表記も含めて書き換えられた。また、当初キーワードとして掲げていた「デザインの力で、行政を変える!!」は削除し、申し込み用紙提出の締め切りは2月28日から3月4日に延長した。

無報酬でのデザイナー募集をめぐっては、デザインの持つ価値を正当に評価していないとの声や、業界や産業が育たないといった視点から、主にプロのクリエイターとみられる層からのインターネット上での批判が相次いでいた。