【前回のコラム】「「意識の95%は非言語」に広告の未来があるかも」はこちら
ソーシャルとモバイルが盛り上げるリアルタイムマーケティング
いよいよ来月はFIFAワールドカップ ブラジル大会の開催ですね。
ビッグイベントがあると、いろんな企業がそれをテーマにしたリアルタイムマーケティングを実施するので、そちらのほうも楽しみになってきます。
広告業界でリアルタイムマーケティングというと、昨年、米国のオレオが実施した「停電ツイート」があまりにも有名です。
米国国民にとって、そして広告界にとっても一大イベントである、アメリカンフットボールの決勝戦 スーパーボウルで、試合中に停電が起きたとき、オレオはそのわずかな時間に、停電をネタにしたグラフィックを制作してツイッターに投稿したのです。
メッセージは、「YOU CAN STILL DUNK IN THE DARK(暗闇ですがオレオのミルク浸けをどうぞ)」というもので、機転の効いたリアクションが多くの人々の共感を呼び、広くシェアされていきました。
その後は、日本でもこういった機転の効いたリアルタイムの発信がたくさん見られるようになってきました。
昨年9月8日、オリンピック開催が東京に決定した直後の午前5時過ぎに、日本コカ・コーラが「オリンピックが、また東京にやってくる」というグラフィック付きのツイートをして話題になりました。
楽天イーグルスがプロ野球の日本シリーズで初優勝したときも、数時間後にはアディダス・ジャパンが、「すべてをかけて、掴みとった日本一。」という田中将大選手のグラフィックをツイッターとフェイスブックに投稿していました。
僕などは最近、何かのイベントごとがあるたびに、「どこかが何かを発信しているんじゃないか」と、ツイッター上を検索したりするようになってしまいました。
リアルタイムマーケティングという概念自体は、米国では1990年代から提唱されていて、「顧客とのやりとりから、顧客がその時点で求めていることを把握して最適な情報を送る手法」というCRM領域での定義がされていました。
しかし、その後のソーシャルメディアとモバイルの普及が施策レベルでの実現を可能にし、ここに来て急に盛り上がってきたというわけです。
今では、世の中で盛り上がっているイベントごとなどに乗っかり、その話題に関連づけた企業からのメッセージ発信の施策が多くなっています。
さらに最近では、生活者ひとり一人の話題にまで踏み込んでメッセージを発信するようなケースも見られるようになりました。
例えば、日本コカ・コーラなどでは、積極的な取り組みが見て取れます。
ツイッターの公式アカウントをさかのぼれば分かりますが、ツイッター上で、一般のユーザーが会話しているところに切り込んでいって、コメントを付けてリツイートしたり、ときには相手の名前を入れたオリジナルのグラフィックを添付して「◯◯さん、HAPPY BIRTHDAY!」などとリプライしたりしています。
「企業からのコミュニケーションもここまで来たか」という感じですね。
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