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カンヌライオンズの現地ですべきことってなんだろう。

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日本からカンヌに参加しているアサツー ディ・ケイの末永朗子さんに現地からレポートしていただきます。

――末永朗子(アサツー ディ・ケイ、ADKクリエイティブ宣伝部、クリエイティブキュレーター)

前回の記事はこちら

最終日のカンヌのアワードセレモニーも終わり長いようで短かった濃いカンヌウィークが終了。カンヌライオンズ2014私のレポートも最終回です。

今年は、日本がチタニウムライオンズでグランプリ受賞する快挙が。日本の広告業界にとって素晴らしいニュースでした。

さて、カンヌは広告業界のワールドカップと言われるだけあって、グランプリやゴールドの受賞作の紹介は様々なメディアや個人のブログ、SNSで広く紹介されているので、現地に行かないと味わえないのは何かと言う視点になって今回はお届けします。

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今年、改めて面白いなあと感じたのは イノベーションライオンズ。プロトタイプのエントリーも可能と言うことでユニーク且つ最新の技術的な側面を備えたケースが多く、作品自体が興味深いのは勿論ですが、特筆すべきはショートリストに残った作品の「公開審査」が見られると言う点。そう審査員にする最終プレゼンテーションの全てを一般のカンヌ登録者が見ることができるのです!

イノベーションライオンズのショートリストは、カンヌの他の部門と異なり、フェスティバルが開始される前に発表されます。事前審査は、他の部門と同様にオンラインでケースビデオによって審査がされますが、現地の最終審査ではケースビデオの使用は認められず、基本パワポを使用したオーラルプレゼンテーションで実施されます。クリエイターのアイデアを裏付ける技術的な分析の表を長々と話す‘教授風’のプレゼンテーターに審査員もオーディエンスも解りやすく退屈な態度をとったり、流石!ブリリアントなプレゼン。英語でのプレゼンの参考にしたくなる言い回しが学べたりと上級カンヌを過ごすには持ってこいの 場所。

更に現地に来たからには、今年のセントマーク賞(広告業界のレジェンドを表彰する賞)受賞者のセミナーも絶対聞くべき。

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今年はCM業界のドン、Joe Pytkaが受賞。これまでに5000以上ものCMを演出し、カンヌだけでも、1985年のPepsi Cola “Archaeology、1986年のJohn Hancock Financial Services と‘Bill Heater’でCannes Lions Film Grand Prixを2回を含む合計7つのPalme d’Or awards、Cannes 50th anniversary で、演出とベストプロダクションで2つの名誉賞を受賞している方。そんなクリエイターのショーケースヴィデオや生の声を聞けるのも現地ならでは。

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そして、最後に忘れてはならないのが、ネットワーキング。カンヌのオフィシャルパーティでは普段会えないビッグクリエイターにもあえちゃったりします。そう、最も影響力のある日本人に選ばれた、レイさんとか。(笑)

カンヌライオンズに来たからには、現地ならではの学びや楽しみを味わって欲しい。それが、カンヌで何をするにかの答えだと思います。

Joe Pytka」関連記事はこちら

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