8月30日から、テレビCM合戦によるチリの政権崩壊を描いた映画『NO(ノー)』が公開される(ヒューマントラストシネマ有楽町ほか)。1988年のピノチェト政権末期の政治キャンペーンを描いたもので、主人公の若手広告マンが独裁政権に挑むという内容。
ストーリーは実話に基づくもので、長期にわたるピノチェト政権への国際批判を受け、信任延長の是非が問われる国民投票が行われる。やがてピノチェト陣営の「YES」と反対派の「NO」陣営による、1日15分のテレビコマーシャル合戦が繰り広げられる。
(C)2012 Participant Media No Holdings,LLC.
主人公は「NO」陣営側につき、広告・CM制作責任者として斬新かつユーモアなアイデアで強大な権力に立ち向かっていく。また、主人公の元上司がライバルの「YES」陣営の広報責任者につくなど、熾烈なCM合戦が見どころだ。
チリの映画監督パブロ・ララインの長編映画『トニーマネロ』『検死』に続く、チリ独裁政権時代を振り返る3部作の最終章にあたるもの。本編には実際のニュース映像を織り交ぜた。第65回カンヌ国際映画祭 監督週間アートシネマアワード(最高賞)を受賞したほか、第85回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートされている。
『NO(ノー)』
8月30日(土)より公開
[東京]ヒューマントラストシネマ有楽町
[大阪]テアトル梅田
[神戸]シネ・リーブル神戸
[京都]京都シネマ
ほか全国順次ロードショー
2012/チリ・アメリカ・メキシコ/スペイン語/カラー/スタンダード/5.1ch/118分
日本語字幕:太田直子/スペイン語監修:矢島千恵子/後援:チリ大使館
監督:パブロ・ラライン
脚本:ペドロ・ペイラノ
オリジナル戯曲:アントニオ・スカルメタ「国民投票」
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル
アルフレド・カストロ、アントニア・セヘルス、ルイス・ニェッコ
配給・宣伝:マジックアワー
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