早朝からジェットスキーやキャンプを楽しんでから、何食わぬ顔で出社する——。そんな斬新な出社スタイル「エクストリーム出社」が今、話題を呼んでいる。29日早朝、佐賀県がそんなエクストリーム出社を取り入れた企画を実現。都内にいながら佐賀の田舎への「里帰り」が体験できるイベントが開催された。
企画は、佐賀の知名度アップを目的としたもので、佐賀県側がイベントを主催する「エクストリーム出社協会」に依頼して実現した。県では女性向けのPRに力を入れており、本イベントの参加も女性限定。7月には、佐賀県と丸善・ジュンク堂書店が共同でギフトセットを制作しており、お土産として配布した。
おばあちゃんがお出迎え
「みんな、おかえり」——。午前7時、趣のある古民家の玄関の奥で、おばあちゃんとおじいちゃんが優しい笑顔で迎えてくれた。イベントには、首都圏を中心に16人が参加。中には、大阪からの参加者や、午前4時起床で駆けつけたというツワモノもいる人気ぶりだ。
茶の間でくつろぐ参加者に「たくさん食べんしゃいね」とおばあちゃんが差し出したのは、佐賀産の米「さがびより」と有明産ののりを使った塩むすびに漬物。おやつには果物にお菓子、サイダーなども出され、まるで久々に帰省した時のように次々に繰り出される“田舎のおもてなし”に、参加者はまるで本当に実家に里帰りしたようなリラックスした表情をみせる。朝食後は、縁側で寝転んで読書をしたりと、出社まで思い思いの時間を楽しんでいた。
“おばあちゃん”に扮し参加者をもてなしていた、エクストリーム出社協会代表の天谷窓大さんは「佐賀県さんと何をやろうかと検討していたとき、『夏休みのこの時期にちなんで、実家を再現した里帰りイベントがいいのでは』と企画が決まりました」と語る。首都圏での佐賀の知名度向上に取り組む「FACTORY SAGA」の中島いずみさんも「佐賀をトータルで感じてもらえたら。本当に田舎のおばあちゃんが出すような何気ないおもてなしですが、喜んでもらえてよかったです」と手応えを語っている。
参加した会社員の女性は「佐賀にはこんなにおいしいものがたくさんあったんですね」と佐賀の新たな魅力を発見した様子。エクストリーム出社協会には、佐賀県のほか、企業からも商品や自社のPRにつなげようと、コラボ企画の依頼も増えているといい、今後の展開にも期待が集まっている。
「佐賀県」に関連する記事はこちら
「エクストリーム出社」関連記事はこちら
新着CM
-
マーケティング
JCB、二宮さん起用の広告再開 CMやYouTube…4月から
-
マーケティング
伊藤忠、ボスコンと合弁 DXコンサルティングで新会社
-
販売促進
新規獲得に依存しない「守りの販促」を実現する グロースマーケティングとは何か
-
マーケティング
顧客インサイトを発見する能力を高めるには? 味の素マーケター育成の取り組み
-
AD
広告ビジネス・メディア
営業を「ビジネスプロデューサー」に改称して6年「IGP」を掲げる電通に流れるカル...
-
人事・人物
ダイハツ工業、「三つの誓い」改革推進部を設置(24年4月1日付)
-
販売促進
採れたての初日の出を電力に 受賞者が明かす「販促コンペ」企画が実現するまで
-
特集
はじめに/あとがき/解説でざっくりわかる 宣伝会議のこの本、どんな本?
-
販売促進
価格帯の二極化進む外食市場 インバウンド活況の裏で人手不足も、日本フードサービス...